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最終更新日:2025年4月21日

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歴史社会論

近世帝国としてのサファヴィー朝イラン 海・陸・境域
サファヴィー朝イラン(1501年―1736年)の画期であるアッバース一世(在位1587-1629年)の治世に焦点をあてながら、特に近世におけるユーラシア秩序再編について考察することで、ユーラシア史を構造的に理解することが出来るようになる。
遊牧帝国かつシーア派教団国家としてのサファヴィー朝の出発点を確認した後、アッバース1世によるイスファハーンを結節点とした国土改造と軍事行政制度等の統治体制の変革を検討する。その上で、改革の担い手となったコーカサス出身「王の奴隷」集団について、政治的・文化的・宗教的「境界」を超えた集団の観点から捉え直す。ペルシア語およびジョージア(グルジア)語史料等についても適宜紹介する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31294
CAS-GC1B51L1
歴史社会論
前田 弘毅
S1 S2
金曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回 開講にあたって 「越境」という視点 第2回 近世帝国の時代と「イラン史」の誕生 第3回 ポストモンゴル時代のユーラシア史 第4回 フォーク・イスラームと過激シーアから12イマーム派へ 第5回 アッバース1世による統治機構の刷新 第6回 アッバース1世による国土改造 第7回 アッバース1世の「改革」とハウスホールド帝国建設 第8回 イスラーム的「奴隷」の虚実 第9回 コーカサス~「奴隷軍人」の来たところ 第10回 奴隷軍人のハウスホールド 第11回 ユーラシア辺境史の統合 第12回 境界を越える人びとの歴史を追って 第13回 まとめと期末試験 授業開始前の15分は質問時間とするので、質問のある学生はITC-LMSで事前に申し出ること。
授業の方法
授業はパワーポイントと配付資料を用いて実施する(第1回目はオンライン、第2回目以降は対面)。授業の進行にしたがって、アンケートや小レポート等を通じて理解度を適宜確認する。
成績評価方法
平常点(40%)と授業内での期末試験(論述式を含む課題)(60%)によって評価する。
履修上の注意
必須ではないが、高校世界史B程度の知識を有することが期待される。