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最終更新日:2025年4月21日
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比較地域史
ローマ帝国の衰亡と古代末期世界
西ローマ帝国が476年に滅んだ一方で、東ローマ帝国はその後も1,000年近く永らえたというのが西洋古代世界を締めくくる上での一般的な説明である。しかし、東西の歴史的変容の違いをどのように描き出すか、あるいは帝国が滅びるとはどういうことかといった点は、長年来議論の対象となってきた歴史上の難問である。本講義ではこの解決の難しい問題とその長大な研究史を真正面から扱うわけではないが、このような歴史的難問を内包する紀元4-6世紀頃の東西地中海世界の歴史に着目し、東西ローマ帝国それぞれが歩んだ異なる道のりを概観する。そして、いくつかの個別的な事象の検証を通じて、歴史に対する視座を豊かにすることを目指したい。世界史の記述がどうしてこのような形になっているのか? イスラームとキリスト教はどのような社会背景の中に成り立ったのか? この時代の文化が現代にどのような影響を及ぼしているのか? このような数々の一般的な問いに取り組む姿勢をはぐくみたい。
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