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最終更新日:2025年4月21日

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トルコ語中級(第三外国語)

トルコ語中級文献講読
 文献講読を通じて、現代トルコ語の初級文法をいちおう習得した者を対象に、既習・未習の文法事項を整理しつつ、語彙を増やしてトルコ語テキスト読解のスキルを身につけることを目標とする。どのようなテキストに 出会っても辞典さえあれば自分で問題を解決できるようになることを目指したい。 あわせて講読する文献の内容を通じて、トルコの社会・文化・歴史などに関する知識を深めることも期待したい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31291
CAS-GC1LoeL4
トルコ語中級(第三外国語)
高松 洋一
S1 S2
火曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
 現代トルコ語の文献講読を行う。毎回テキストを語学と内容の両面から解説しつつ、受講生のレベルに合わせ、読み進めていく。  今年度は例年とは趣向を変え、Sセメスターを通じて、同一のテキストを講読する。講読テキストは、トルコ共和国の科学史研究の第一人者であると同時に、元イスラーム協力機構事務局長、2014年トルコ史上初の大統領直接選挙で野党側候補にもなった(次点で落選)Ekmeleddin İhsanoğluの近著、Medreseler Neydi, Ne Değildi? Osmanlılarda Akli İlimlerin Eğitimi ve Modern Bilimin Girişi(メドレセとは何であったか、何でなかったのか?オスマン朝における理性の諸学の教育と近代科学の導入), İstanbul: Kronik, 2019という科学史の研究書の序文を予定している。  テキストは、20世紀末から今世紀にかけてのトルコにおける科学史研究の発展を振り返る内容であるが、一読するとこの分野に関するトルコの大学制度や学術機関の概観を得ることもできる。著者の政治的立場を反映して語彙の面ではやや保守的であるが、文章は明晰で格調高い。講師はかつて留学生時代に、この異能の研究者である著者の謦咳に接したこともあり、授業では単なるテキストの内容のみならず、関連事項や時代背景、エピソードなども合わせて解説する。
授業の方法
 配布したトルコ語テキストのプリントを講読する。毎回受講者を指名して音読と和訳をしてもらい、誤読箇所を訂正しつつ、文法事項の確認や内容の把握に努める。内容の理解を深めるために、補足資料を随時配布する。
成績評価方法
 学期末に試験は行わない。毎回指名してやってもらう訳読によって評価する。
履修上の注意
 ある程度トルコ語文法の学習経験があれば、以前に「トルコ初級」の授業を履修していなくても努力次第で受講は一向に差し支えない。予習・復習のために辞典を用意する必要があるので、『教養学部報』4月号のトルコ語辞典案内に目を通して自分にあったものを選んでおくこと。また文法事項の確認のために、東京外国語大学 トルコ語専攻 編『トルコ語文法 初級・中級 [改訂版]』を随時参照するので、受講者は生協書籍部で購入しておくことが望ましい。