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最終更新日:2026年3月16日

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性と身体Ⅱ

トランスジェンダー・スタディーズにおける諸問題
トランスジェンダー・スタディーズは、90年代に英語圏で現れた領域であり、フェミニズム、クィア理論の流れを一方で汲みつつも、トランスジェンダーの生に関してそれらとは異なった仕方での思考を模索してきた。この授業では、トランスジェンダー・スタディーズにおける主要な論点を概観する。

前半では、90年代初頭までの医学・性科学とジェンダー理論が、いかに今日のトランスに関する思考を規定したかを扱う。後半では、新興のトランスジェンダー・スタディーズが、クィア理論との緊張関係にも捉えられつつ、トランスとしての立脚点をどこに見出そうとしたのかを探る。こうした英語圏での議論の展開を踏まえつつ、日本のトランス研究の展望についても考える。

歴史的な議論の経緯と意味を理解しつつ、トランスジェンダーについて幅広くかつ妥当な仕方で思考するための基本的な枠組みを習得することが目標である。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31255
CAS-GC1A3aL1
性と身体Ⅱ
山田 秀頌
S1 S2
金曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
1. オンラインでのガイダンスとイントロダクション 2. 近代以前の歴史をどう考えるか/西洋性科学におけるトランス 3. トランスセクシュアル医療の勃興とトランスセクシュアリティの成立 4. ジェンダー概念の発明:ジョン・マネーとロバート・ストーラー 5. 70年代フェミニズムの中のトランス 6. ジュディス・バトラーの理論をどう考えるか 7. 初期トランス・スタディーズにおける問題①:ポスト・トランスセクシュアルとしてのトランスジェンダー 8. 初期トランス・スタディーズにおける問題②:トランスマスキュリニティの台頭、Butch/FTM Border War 9. 初期トランス・スタディーズにおける問題③:トランスセクシュアルの身体経験と物質性 10. トランスジェンダー・スタディーズと人種 11. トランスジェンダー・スタディーズと障害 12. 日本のトランス・スタディーズ①:三橋順子の研究を再考する 13. 日本のトランス・スタディーズ②:性同一性障害特例法をどう考えるか
授業の方法
講義を中心としつつ質疑応答の時間を設ける。 各回の講義で主に取り上げられる論文やチャプター等(英語含む)を配布し、受講者の理解の一助とする。
成績評価方法
各回のコメント提出 40% 期末レポート 60% コメントはUTOLでの提出とする予定(コメントの執筆・提出により90分授業による本来の授業時間との差分を補填するものとする)。 正当な理由なくコメントの提出が8回に満たない場合は、単位を与えない。
履修上の注意
質疑やコメントで差別発言等、悪質な言動を意図的に繰り返す受講者がいた場合、出席を認めない可能性がある。その場合、単位は与えない。 前提知識は必要としないが、理論的な内容を含むため、フェミニズム/クィア理論の初学者には難解と感じられるかもしれない。その場合、配布文献や授業中に指示する参考書の読解を通じて理解を深めるよう努めること。