学部前期課程
HOME 学部前期課程 古典語初級(ギリシア語)Ⅰ
過去(2023年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2024年4月22日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

古典語初級(ギリシア語)Ⅰ

古典ギリシア語初級(前半)
I. 目標

初級文法を一年かけて学び,古典ギリシア語で書かれた文章を,辞書と文法書を使えば何とか読めるようにする.

II. 概要

Sセメスターの授業の主な内容は次の三つである.

A. ギリシア語アルファベット*****文字を覚える.
B. 名詞の格変化を覚える.
C. 名詞の格の概念を覚え,それにもとづいて短めの簡単な文を訳す.

ギリシア語アルファベットの多くの文字はローマ字と似ているので,Aは一週間〜二週間かけてしっかり勉強すれば誰でも覚えられる.Bは覚える量が多いので,おおむね一学期間をかけて覚えていくことになる.Cには少々センスが要求される.練習問題をこなしていくことで,少しずつその方法を覚えていく.

III. ギリシア語アルファベットの暗記(第3回授業時まで)

第3回の授業からはギリシア語アルファベットの読み書きができるようになっていることを前提に授業を進める.

ギリシア語アルファベットの読み書きができるようになっているかは次の二つで確認することができる.

i. 第2回,第3回の小テストで自己点検
ii. 第1回と第2回の後に課される簡単な提出課題(添削して各自に返却する予定)

やむを得ず第1回,第2回の授業に参加することができなかった学生は提出課題を後で提出することができる.
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31225
CAS-GC1Lu1L1
古典語初級(ギリシア語)Ⅰ
松浦 高志
S1 S2
金曜5限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回:イントロダクション・文字と音韻(1)[オンライン授業] 第2回:文字と音韻(2)[これ以降対面授業] 第3–4回:第1/2曲用名詞・形容詞 第5回:文字と音韻(3) 第6–8回:第3曲用名詞・形容詞,代名詞 第9回:文字と音韻(4),数詞 第10–12回:動詞の活用(1) 第13回:学期末試験 動詞の活用の続きと統語論(syntax)はAセメスターで扱う. 105分授業との差分の15分間は各自での小テストの実施に充て,小テストの内容は暗記しているものとして授業を進める.
授業の方法
I. 概要 1, 当授業は90分授業(教養学部の基本方針どおり). 2, 第1回はオンライン授業,第2回以降は対面授業(教養学部の基本方針どおり). 3, 講義形式.ただし練習問題の答え合わせは受講生が順番に発表していく形式. II. 授業の進め方 授業は次のように行う.第1回はa, d, e, fのみ行う. a. [授業前]必要があれば教材を事前にダウンロードしておく. b. [105分授業開始時刻]小テスト用紙配布開始. c. [90分授業開始]練習問題の答え合わせ(受講生が順番に発表). d. 教材を配布し新たな文法事項を学習する. e. 次回の小テストと練習問題の指示. f. [授業後]小テストのための暗記を行い,練習問題を解いてくる. 小テストの用紙は105分授業開始時刻(16:50)に配れるようにしておくので,それを受け取って90分授業開始時刻(17:05)までに実施してもよいし,ほかの時間に実施してもよい.
成績評価方法
I. 概要 学期末試験(60点) 小テスト(15点) 提出課題(5点) 練習問題の発表状況(20点) レポートはギリシア語アルファベットの読み書きに関するもの.第1回,第2回授業後に課すが,やむを得ず第1回,第2回の授業に参加することができなかった学生は提出課題を後で提出することができる. II. 採点基準 おおむね次のようになるように採点を行う予定である. 50点:形態をある程度理解しており,練習問題を解いてきている. 65点:形態をだいたい理解しており,練習問題を解く際にそれを用いている. 80点:形態をほぼ理解しており,構文や語法に注意して練習問題を解いてきている. 90点:形態や構文,語法をほぼ正しく理解しており,自分の言葉で正しく説明できる. 練習問題を解く際は,単語の形態(名詞なら性・数・格,動詞なら法・時称・相・数・人称など)をきちんと調べておき,また構文や語法については教材のどの項目に説明があるかを調べておくと上達が早い.すなわちそのようにすれば,練習問題をよく理解して解くことができ,ギリシア語の原典も正確に理解することができるようになる.単に上手(に見えるよう)な和訳ができただけでは評価を得ることができないことに注意せよ.逆に和訳がぎこちなかったとしても,形態や構文等について教材の内容をきちんと理解した上でのものであれば評価は高くなる. III. 小テスト 小テストの内容は主に変化表の単なる暗記であり,90分授業の時間外(105分授業との差分)に各自で実施する形式である.そのため公平性を確保した上で厳密に採点することが難しい.したがって採点の際にはその点を考慮する.ただし小テストで扱う内容はいずれも暗記しているものとして授業を進めるので,その点に注意して取り組むこと.
履修上の注意
この授業を履修するための予備知識は特に必要ない.文系/理系の別や興味のある時代・地域・分野を問わず履修生を歓迎する. なお,前半を受けただけでは文章を読めるようにはならないので,読めるようにするにはAセメスターに開講される「古典ギリシア語初級(後半)」(科目名:「古典語初級(ギリシア語)II」)も履修すること.なお「古典ギリシア語初級(後半)」は教養学部後期課程の科目「共通ギリシア語」との合同授業である.進学が内定した2年生(など)は「共通ギリシア語」として履修することもできる. Aセメスターには「古典ギリシア語初級(前半)」に当たる授業は開講されていないので,計画的に履修すること.