教科書に従って内容を解説します。
授業計画はUTASにも詳しく書いてありますが,最終版はITC-LMSで示します。毎回扱う内容は,資料や教科書の章立ての区切りと一致しないこともありますが,予め配布する授業計画に従って学習準備を進めてください。
はじめの二回はオンラインなので,ITC-LMSに掲載する講義資料をダウンロードの上,Zoomで参加してください。
基本的に,授業内容のメインの部分はオンデマンド形式に対応出来るビデオ教材として作ってあります。教室で紙の資料を配付することは極力しませんが,事前にITC-LMSからPDF資料などをダウンロードしてプリントしておいてください。紙が無駄だと思う方は,スマホやノートパソコンで閲覧してノートを書き込むだけでもよいと思います。
対面授業の場合,最初に前回の復習を行ったあと,簡単にその回の導入説明を行い,それから約1時間のビデオ教材を放映します。適宜中断して説明を追加することもあります。同じ図はPDFで事前に配布しておきますので,聞きながらメモをしてください。最後に知識確認のミニテスト(対面の場合は紙媒体)を行い,回収します。これはその章で最低限知っておいてほしい基礎知識を確認するものです。これを平常点とします。オンラインの場合は話をすべてZoomで流し,ミニテストはITC-LMSで提出してもらいます。そのほかにも,適宜,関連文献をITC-LMSから配布します。
このように書くと,たくさんの知識を詰め込むかなり厳しい授業のように聞こえるかもしれませんが,全体的な考え方としては,細かい知識よりも,植物がどのようにして生きているのかを全体として把握することに重点をおくようにします。
高校で生物を履修した学生は少数だと思われるので,特に植物に関する予備知識を必要としない程度のやさしい講義をしますが,生命科学で履修する内容との重複はできるだけ少なくします。
理科I類や文系の学生も理解出来るように進めていきます。
教科書を使いますが,易しい教科書があまり存在しないため,私が自分で書いた教科書を使わせてもらいます。易しいけれども,大づかみに大切なことをまとめてあるつもりです。今市販されている植物学(生物学も)の教科書は細かい知識が多すぎて,事典としては便利かもしれませんが,10年もすると古くなってしまいます。知識だけならウェブでもいくらでも調べられます。むしろ,細かい知識に依存しない大局的な理解を目指します。