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最終更新日:2025年4月21日

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社会行動論

社会・集団・家族心理学
 この科目では、社会行動を導く諸要因に関して、社会心理学の視点に基づく研究知見を概説する。社会心理学とは、 他者存在が人々の思考、感情、行動に与える影響についての科学である。社会心理学は、対人関係並びに集団における人の意識及び行動についての心の過程を検討すると同時に、心が社会環境に関わる情報を適応的に処理していると考え、この情報処理過程について検討している。この授業では、社会環境が人の態度及び行動に影響する過程とその情報処理過程について古典的な理論、基礎的な内容を中心に概説する。社会環境の影響過程については、二者間の対人関係だけでなく、複数メンバーからなる家族、集団および文化が個人に及ぼす影響まで視野に入れて概説する。
 社会心理学をはじめとして心理学は、科学的実証アプローチを重視した学問である。そのため、授業では適宜、実験や調査データについて言及をする。これらの研究手法についての理解も同時に深めることを目的とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
31095
CAS-GC1D35L1
社会行動論
藤島 喜嗣
S1 S2
金曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回 ガイダンス:社会行動に対する社会心理学アプローチ(オンラインで実施) 第2回 自動的処理と統制的処理 第3回 原因帰属 第4回 対人認知 第5回 自己の認識と自己の機能 第6回 感情 第7回 態度と説得 第8回 援助と攻撃 第9回 対人魅力と関係性の維持 第10回 集団の中の個人 第11回 集団間の関係 第12回 心と文化の相互構成 第13回 総括
授業の方法
 講義形式の授業を対面で実施する。初回はオンラインとなる。受講生の理解によって講義の進行の速さを調整することもある。これらの点については各回で説明したうえで授業を進める。LMSを通じて、事前に資料スライドをPDFで提供する。授業までに目を通しておいてほしい。各回の授業においてリアクションペーパーを求める予定である。授業に関する告知や質疑応答もLMSを用いて実施する。  心理学の研究がどのように実施されているのか体験的に学ぶ機会として、授業時間内外に心理学調査、実験への協力を依頼することがある。これは任意参加とする。
成績評価方法
平常点(リアクションペーパー、小レポートなど)30点、期末試験によって70点とする。リアクションペーパーは各回2点相当とする。100点満点中60点以上を収めないと単位取得できないので注意をしてほしい。
履修上の注意
 教科書は特に用いないが、事前に授業スライドを示すようにするので、授業内容の概要を掴んでほしい。ただし、授業スライドは講義の補助資料に過ぎないので、スライドのみで十分な講義理解は規定できない点にご留意いただきたい。また、引用文献や参考書を示すので、発展学習のために参照することを進める。ネットに流布する情報や生成AIの回答は充実しつつあるが、誤りも多い点も注意してほしい。できるだけ、良質な参考書を参照するようにしてほしい。