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最終更新日:2024年4月22日
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近現代史
植民地から国民国家へ、そして21世紀世界へ――東南アジアにおける統治・抵抗・発展
本授業では、東南アジアの多様な統治体制がどのような経緯から出来上がっていったのかを学びます。20世紀初頭には、タイを除く、ほぼ全ての社会が欧米列強の植民地支配下に置かれました。およそ三つの層が現在の東南アジア世界を作り上げたと考えられます。第一の層としては、欧米列強がやってくる前の宗教的世界――イスラーム、上座仏教、カトリック、儒教、精霊信仰ーーがあります。第二の層としては、英仏蘭米による異なる植民地政策とこれらの植民地主義からの解放の形、そして第三の層としては20世紀に中葉に独立したのちの歴史経験――とりわけ冷戦期の経験――があると言えるでしょう。
東南アジア世界は多様です。また、共通文化もほぼありません。東南アジアとは、いわば文明の「受け手」であって、その影響の受け方によってそれぞれの社会の違いが生み出されてきました。本授業における基本的な問いとしては、それぞれの社会がどのように国民統合をしてきたか、というものです。細かい点を理解するよりも、大きな流れ、それぞれの社会の違い、それにも関わらず「受け手」としての類似性を学ぶことを目標とします。
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