学部前期課程
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最終更新日:2024年4月22日

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倫理Ⅰ

倫理学入門
この授業は倫理学の基礎を学びます。まず尊厳死と安楽死、死刑制度、戦争と平和といった具体例を通して倫理・道徳とは何かについて考えるところから始めます。次に、倫理学の三つの理論、すなわち功利主義、義務論、徳倫理学を学びます。さらに、「そもそも倫理なんて必要なのか」、「価値観なんて人それぞれだから倫理に答えなんて出ない」、そういった否定的な意見を、倫理の外部から検討します。最後に、応用編として情報倫理(ビックデータ時代のプライバシー)、宇宙倫理(火星のテラフォーミングの課題)を学びます。

到達目標として次の三点を挙げます。
(1)倫理・道徳を通して、価値観の異なる他者と寄り添うことができる能力を身につける。
(2)現代社会が直面する倫理的課題を探求し、自らができる社会貢献への可能性を考える。
(3)倫理学の歴史を通して、市民としての良識を学ぶ。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
30545
CAS-FC1721L1
倫理Ⅰ
杉本 俊介
S1 S2
火曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
1.イントロダクション:倫理・倫理学とは何か 2.事例1:尊厳死と安楽死 3.事例2:死刑制度 4.事例3:戦争と平和 5.理論1:できるだけみんなが幸せになる行いが正しい(功利主義) 6.理論2:幸せよりも義務のほうが大事(義務論) 7.理論3:「行い」よりも「人間」を見て評価すべき(徳倫理学) 8.フィードバックとレポート課題 9. 倫理の外部1 :価値観なんて人それぞれ?(相対主義) 10.倫理の外部2:そもそも倫理なんて必要なのか(Why be moral?) 11.応用1 :職場のプライバシー問題(情報倫理) 12.応用2:火星のテラフォーミングの課題(宇宙倫理) 13.フィードバックと授業内試験 その他 まとめ
授業の方法
・この授業は対面での講義形式を予定しています(ただし第一週はオンライン)。新型コロナウイルス感染症の拡大や受講生の要望によってはオンライン形式を併用することもありうるので、遠慮せずに相談してください。 ・授業後にオンラインでの理解度チェックを受けてください。それでみなさんの理解や出欠、授業へのコメントを確認します。 ・第8回、第13回は、みなさんからの授業コメントに対するフィードバックを行います。 ・すぐにフィードバックが欲しい場合はメールしてください。
成績評価方法
授業内試験:60点満点、レポート:40点満点で評価します。 ・第14回を理解度チェックでなく授業内試験にします。 ・第8回でレポート課題を出します。仮提出したものを相互に読んでコメントし合い(ピアレビュー)、それを受けてブラッシュアップしたものを本提出してもらいます。
履修上の注意
こんな時は連絡してください。対応します。できなければ、一緒に考えましょう。 ・文字が読みにくい、色が分かりづらい、声が聞こえづらい、苦手な音域がある。 ・日本語での聞き取りや読解が大変。 ・戸籍名で呼ばれることに苦痛を感じる。