学部前期課程
過去(2023年度)の授業の情報です
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2025年4月21日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

経済Ⅰ

経済Ⅰ:発展途上国における経済と社会
 発展途上国の社会経済を対象として経済学の分析が有する意義と限界について検討します。
 開発政策の原理とその歴史,および貧困層の経済行動を検討することによって,発展途上国の社会変動についての理解を深めると同時に,これを補完ないしは代替する地域研究の役割について理解することを目標とします。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
30541
CAS-FC1631L1
経済Ⅰ
中西 徹
S1 S2
火曜5限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
発展途上国の開発にかんする諸問題をとりあげ,初歩的な経済学のツールを用いて解説します。 序論  経済学の基本原理と現代社会における「貧困」に関わる問題について概観します。 1.経済学の基礎 (1)市場における需要と供給の作用 (2)需要,供給,および政府の政策 (3)消費者,生産者,市場の効率性 (4)外部性 1.農村の貧困  様々な農地制度がもたらす発展途上国の農村における貧困問題について,その原因と解決策について考察します。 (1)農地制度と労働市場 (2)「緑の革命」と農地改革 (3)農村開発とコミュニティ 2.「人口論」の再検討  人口成長と経済発展の関係について,マルサスの『人口論』を起点に考察します。 3.都市の貧困  1970年代以降,多くの発展途上国の都市に拡大していった都市の貧困問題について,その原因と解決策について議論します。 (1)二重経済 (2)農村都市労働移動 (3)都市の貧困とコミュニティ 4.開発経済学と地域研究  経済学では捉えることの出来なかった問題について,地域研究の役割を考察します。 (1)開発と貧困:強者の戦略と弱者の対抗戦略 (2)慣習経済の役割
授業の方法
1.講義形式。プリントを配布し,スライドを用いて説明する。 2.簡単な数式や図を用いる場合があるが,その際は板書を併用する。 3.場合によってはレポート課題を課す。 4.ITC-LMSに加え,場合に応じてGoogle Classroomを利用する。 5.わからない点があれば,*****までお知らせ下さい。 6.授業後または別途時間を設け,質問セッションを設ける。   また,別途,事例としてフィリピンの社会経済についてのセッションを設ける。   詳しくは,第1回目の授業において説明する。
成績評価方法
原則として期末試験による。
履修上の注意
第1回目の授業の際に全体の講義計画等を解説します。