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最終更新日:2026年10月16日
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英語中級(クラス指定ターム型)
言語科学の入り口:生成文法理論
我々は日常的に言語を使って思考し、意思疎通を行っている。言語とは我々にとても身近で、切っても切り離せないもの、そして人間を人間たらしめるものの一つだ。では我々のこの言語能力は一体どうなっていて、我々はどのように言語を獲得するのだろうか。そもそも、「言語」とは何なのだろうか?
こうした問いは現代言語学における基本的かつ重要な問題であるが、「言語」はあまりにも身近すぎて、客観的・科学的に考えるのが難しい。この授業では、言語を客観的・科学的に観察・分析するための出発点として、「生成文法理論」という言語理論について学ぶ。「生成文法理論」は現代言語学、あるいは認知科学の出発点とも言える言語理論で、ノーム・チョムスキーによって1950年代に提唱され、その後の言語学の発展に大きく貢献したが、その難解さから誤解されることが多い(そして毀誉褒貶が激しい)言語理論である。この授業では、生成文法理論の方針について賛同するにせよ反対するにせよ、適切な理解に基づいた建設的(かつ批判的)な議論ができるよう、その基本的な考え方や土台となる観察を理解することを目指す。
「言語学」と聞くといわゆる文系、特に人文系の学問分野であると思われがちだが、言語を扱う人間が形成する社会のレベル(社会科学)、自然界における生物種としての人類やそこに関わる物理法則というレベル(生命・自然科学)、また近年話題の生成AIなどの機械実装のレベル(機械工学)など、実は広範な学問分野と交わる分野である。これらを結びつけるのは、「合理主義」と「経験主義」という、古代ギリシアの哲学以来の人間(や生物)の「知識・能力」についての重要な問題意識である。よって、言語学や人文(科)学に興味がある学生のみならず、社会科学、生命科学、自然科学、機械工学など、多様な関心を持つ学生の受講を歓迎する。一方で、いずれにも関心はないがとりあえず受けてみようというような学生も等しく歓迎する。大学での学問は意外な出会いがあるから面白いのであり、肩肘を張らず気軽に受講してもらいたい。
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