学部前期課程
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古典中国語

語学としての漢文
中国の文章語は、戦国の諸子百家や『史記』『漢書』などの歴史書においてその骨格を確立し、中国はもとより日本・朝鮮・ベトナムなど東アジア世界における知の世界の共通語となった。日本ではそれを訓読の技法によって日本語の中に取り入れ、今なお国語科の中に「漢文」と称して位置づけている。しかしそのためにかえって、それが本来中国語であった事実は、学習の現場においては忘れられがちでもある。
この科目を漢文と呼ばずに古典中国語と称するのは、その本来の姿に注意するからであるが、他方で、訓読を通じてそれを日本語化したものまで含めて扱う。近年の古代中国語の研究成果を踏まえて、高等学校で「漢文」として学習したものをいったん外国語として客観化し、より本質的な理解に到達することと並んで、国語学の研究成果をも参照しつつ、古典中国語を日本の先人たちがいかに日本語世界に取り入れてきたかを理解することもまた、この科目の目標である。
この科目は、古典中国語が流通した東アジア諸地域の研究を志す者に、そのために必要な読解力の基礎を身につけさせることを目的とするが、それにとどまらず、日本語の使い手として、「漢文」を新たな角度から学び直してみたいと考える者の受講をも、大いに歓迎する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
30349
CAS-GC1Lz1L1
古典中国語
谷口 洋
S1 S2
火曜2限
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教室
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
はじめに、古典中国語を学ぶことの意義と、それに伴う問題点について述べる。古典中国語が本来外国語である一方で、それが訓読を通じて日本語に取り入れられてきたことは、「漢文」の学習に、他の外国語にはない複雑な問題をもたらしている。それは中国古典語の学習に必要な漢和辞典においても完全には解決されておらず、現在もなお模索が続けられている状況である。漢文訓読とは何か、現在用いられている漢和辞典にはどういう情報が盛り込まれているか、そこにはどのような問題点があるかといった考察は、古典中国語の学習に当たって、まず頭に入れておくべき事柄である。 その後は、配布した教材の読解と、その解説を繰り返す。教材は、文法の要点に沿って用例をまとめたものと、実際の古典の版本から抜粋したものとからなる。前者は、古典中国語文法の概要を理解するとともに、その訓読における処理を学ぶためのものである。また後者は、それらを実地に応用しつつ、近代化によって統一される前の種々の訓点や、版本・正字・異体字などに慣れることを意図している。
授業の方法
今年度はオンラインで行う。文法や訓読の学習は、動画を視聴した上で問題を解いて提出するオンデマンド方式による。古典のテキスト読解は、受講生の事前学習を前提として、Zoomによるリアルタイムの授業を行う。
成績評価方法
学期末に、指定された文献について、丁寧に辞書を引いて訳注を作成し、レポートとして提出する。そのほか、通常の授業の際、オンラインのツールを使って簡単な小テストを行ったり、課題を提出してもらったりすることがある。
履修上の注意
古典中国語と現代中国語とはもちろん関連があるから、説明のために現代中国語と対比することはあるが、授業自体はすべて日本語で行い、中国語の履修は前提としない。