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最終更新日:2026年10月16日

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気候変動と社会

気候変動と社会
 本講義では、現代社会の最重要課題の一つである気候変動問題について、受講生が最新の研究知見を含めて俯瞰的に学び、自ら考える契機を得ることを目標とする。
 地球の気候システムはさまざまな時間スケールで変動しており、それにかかわる海洋環境の変化や極端気象の発生などの自然現象は、生態系はもちろん農林水産業といった人間社会の営みに影響してきた。20世紀後半以降、気候の温暖化が顕著となり、科学的な評価にもとづき、産業革命以降の文明社会が排出してきた温室効果ガスがその主な原因であることが明らかになっている。温暖化による社会への負の影響を最小限に抑えるため、2050年までに二酸化炭素の正味排出をゼロにするカーボンニュートラルが国際的な流れとなってきた。
 気候変動あるいは地球温暖化の問題は、もはや自然科学の枠を超えている。気候変動を理解し予測する理学的なアプローチ、気候変動の影響を明らかにする水文学・農学・水産学・生物学・医学等のアプローチ、カーボンニュートラルを実現する工学的なアプローチに加えて、将来の社会の在り方に依存する温室効果ガスの排出経路推定、気候正義に代表される社会の格差解消に対する公共政策、個人から組織、国家までのさまざまな階層でカーボンニュートラルを達成するための行動変容、制度構築など、人文社会科学的なアプローチを組み合わせたトランスフォーマティブサイエンスの実施が必要である。
 そこで本講義では、変わりゆく気候のもとで持続可能な社会を実現するための分野横断的な自然科学・社会科学・人文学研究を俯瞰する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
30347
CAS-GC1D15L1
気候変動と社会
江守 正多
S1 S2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
 2022年7月に東京大学に発足した気候と社会連携研究機構におかれた3部門(「地球システム変動研究部門」「生態システム影響研究部門」「人間システム応答研究部門」)の研究者が最先端の研究成果を交え、気候変動問題を多面的かつ包括的に講義する。 第1回 イントロダクション(江守正多 未来ビジョン研究センター 教授) 第2回 気候・生態・社会というシステム(羽角博康 大気海洋研究所 教授) 第3回 俯瞰的視点(沖大幹 工学系研究科 教授) 第4回 古気候と地球システム(阿部彩子 大気海洋研究所 教授) 第5回 過去と将来の気候変動と理論(渡部雅浩 大気海洋研究所 教授) 第6回 炭素循環と陸上生態系影響(伊藤昭彦 農学系研究科 教授) 第7回 農業への影響と適応策(吉田貢士 新領域創成科学研究科 教授) 第8回 水産業への影響と適応策(森田健太郎 大気海洋研究所 教授) 第9回 将来シナリオと政策評価(倉持壮 未来ビジョン研究センター 特任教授) 第10回 技術とイノベーション(井原智彦 新領域創成科学研究科 教授) 第11回 国際関係と政策(亀山康子 新領域創成科学研究科 教授) 第12回 途上国コミュニティーの視点(佐藤仁 東洋文化研究所 教授) 第13回 私たちには何ができるか(江守正多)+試験
授業の方法
講義(一部はオンライン講義になる場合があります)
成績評価方法
出席点および試験を予定している。
履修上の注意
特に無し