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最終更新日:2026年10月16日

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現代文化人類学

フィールドワーク論
何事かが生起している現場に身を置きつつデータを収集し、そこから新たな知見を得て思考を鍛えていくことの重要性は、今や人文学・社会科学・自然科学の多くの分野で指摘されている。文化人類学は、まさにそうした学的営みとしてのフィールドワークを方法論の支柱に掲げてきた学問分野である。
しかしながら、他の学問分野でフィールドワークの重要性が強調されるようになったのとは裏腹に、1980年代以降のいわゆる「ライティング・カルチャー(Writing Culture)」ショックによって、文化人類学分野においては、エスノグラフィ(民族誌)を書くこと、およびその前提としての(かつそれと不可分な営みとしての)フィールドワークをすることに、より反省的であることが求められるようになった。とはいえ、エスノグラフィを書くこともフィールドワークをすることも、人類学の主要な方法論であることには変わらない。
本授業では、フィールドワークに関する基本的な論点を整理することを通して、改めて人類学的フィールドワークとは何かを初歩から考えたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
30341
CAS-GC1B64L1
現代文化人類学
津田 浩司
S1 S2
火曜2限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
いまや文化人類学のみならず数多くの分野が、方法論としてフィールドワークを採用しているが、そもそも人類学では20世紀初頭の学問形成期以来、長期間現地に滞在して行う質的なフィールドワークを学問上の重要な支柱として位置づけ、かつその成果としてのエスノグラフィ(民族誌)を世に送り出し続けてきた。 1980年代以降、「文化を書く」という営みに伴う政治性(=politics)、そして必然的に「書かれたもの」を生み出す構築性(=poetics)とを問う、いわゆる「ライティング・カルチャー」ショックにより、その学的営みに対しては大いに反省が迫られることとなった。しかしながら、現地で全体論的かつミクロな視点で物事に接し、具体を通して人間や文化について思考していくという人類学的なフィールドワークのあり方、およびその成果物としてのエスノグラフィが、輝きを失ったわけでは決してない。 前半の講義では、「人類学的」なフィールドワークとはいかなるものなのかを、まず人類学の誕生以来の歴史を振り返るとともに、「ライティング・カルチャー」ショックで何が問われ、そしてその問いに応答する形で現れた新たなフィールドワークのアプローチについていくつか紹介する。 後半の講義では、「人類学的」なフィールドワークとはいかなるものかという同じ問いをめぐって、複数の切り口を軸に整理していく。また、フィールドワークの実践例を具体的に紹介しつつ、そこから明らかにされるものとは何かを検討する。
授業の方法
教科書は特に指定せず、毎回配布資料に基づき講義を行う。 第1回「イントロダクション」は、オンデマンド配信(UTOL上に動画ファイルをアップ)とする。 授業終了後は15分程度質問時間とするので、質問がある方は適宜声を掛けてほしい。
成績評価方法
数回に一度書いてもらうコメントペーパー(30%: 出席点を兼ねる)とともに、学期末にエッセイ課題(70%)を提出してもらう。 コメントペーパー、学期末エッセイ課題ともに、所定の期日内にUTOLを通じて提出してもらう。 コメントペーパーに関しては、適宜フィードバックを行う。
履修上の注意
本授業は、実際にフィールドワークを行うものではない。また、フィールドワークの具体的なノウハウを教授するものでもない。