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最終更新日:2026年4月20日
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世界史論
「史上初の世界史書」の世界史:ラシード・アッディーンの『集史』とその受容の歴史
この講義では、一つの歴史書を題材に、モンゴル時代以降の世界史を読み解いていく。その歴史書とは、「西のモンゴル帝国」イルハーン朝の宰相ラシード・アッディーン(1318没)がペルシア語で著した『集史』である。『集史』は、史上初の世界史書、さらには、世界史上の三大史書の一つとまで評価され、モンゴル時代の東西交流を象徴するものとして、広く知られてきた。この講義では、この歴史書の受容の歴史をたどることで、このような評価が作り出されるに至る経緯について確認していく。講義の前半部では、その編纂過程と内容を中心に、14世紀西アジアを生きたイスラーム教徒の歴史家が世界をどのようにとらえていたのかについて考察する。講義の後半部では、後世に数多く作られた『集史』の諸写本やそれらに挿入された豪華な写本絵画が、モンゴル帝国崩壊後に勃興したイスラーム諸王朝の支配者によってどのように利用されてきたのかについて概観することで、この歴史書が歴史的に担ってきた役割について考察する。これらの作業を通じて、歴史書とは何か、さらには、歴史とは何か、という問題について考えていきたい。
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