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最終更新日:2026年10月16日
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地域文化論Ⅰ
スラヴ・ユーラシア研究の地平
この授業は、スラヴ・ユーラシア研究に関連する分野に携わる本学教員によるオムニバス授業です。毎回異なる教員がそれぞれのテーマで講義を行うことで、学生が各分野の最先端の研究成果の一端に触れるとともに、日本では触れる機会が少ない「スラヴ・ユーラシア」諸地域の政治・社会・歴史・文化を「広く深く」学ぶことを目指します。
「スラヴ・ユーラシア」は、かつて社会主義陣営に属していた中東欧・旧ソ連を包括する概念です。「スラヴ・ユーラシア」という語は、それを専門とする学問分野の外ではほとんど使われない上に、言語的・エスニシティ的な概念である「スラヴ」と地理的な概念である「ユーラシア」が並列しており、ぎこちない印象を与えます。しかし、そのぎこちなさが、地理的な境界、政治的な境界、言語・文化・エスニシティに基づく境界が複雑に入り組んでいるこの地域の内実をよく表しているともいえます。
必ずしも実態を正確に反映しているとはいえないものの、「スラヴ・ユーラシア」という語が術語化された背景には、冷戦期に存在した明確な政治的・軍事的一体性ではなく、歴史的にこの地域に存在してきたつながりと多様性の両方に寄り添おうとする研究者たちの試行錯誤がありました。しかし、「一体性」を取り戻すという名目で始められたロシアによるウクライナ侵攻が続く今、「スラヴ・ユーラシア」という概念と、その概念を用いる意義についても見直しが迫られています。こうした状況をふまえて、学生の皆さんには、全講義を通じて、「スラヴ・ユーラシア研究の地平」の、広がりだけでなく、その果て(限界)とその先(可能性)をも見極める意気込みをもって授業に臨んでもらいたいと思います。
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