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最終更新日:2026年10月16日
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東洋思想史
章炳麟と近代中国・日本の思想
本授業では、近代中国における最も重要な思想家の一人である章炳麟(しょうへいりん 1869-1936、号は太炎)を中心に取り上げる。章炳麟は清代末期に、孫文・黄興と並ぶ反清革命派の代表的人物であると同時に、魯迅が師と仰いだことでも知られる著名な学者であり、その学問的営為は、清末における人文知の近代的転換と密接に関わっていた。
章炳麟は清代考証学の源流を汲みつつ、小学(文字・音韻・訓詁の学)・諸子学・仏教唯識論などを用いて独自の思想を構築したが、その思想形成においては、明治日本の学知が重要な媒介となっていた。実際、彼は三度にわたって日本を訪れ、日本で刊行された書物を多く読み、日本の知識人とも交流している。
したがって、章炳麟の思想や言論は、19世紀末から20世紀初頭にかけての中国、ひいては東アジアの思想状況を知るための重要な窓口となる。本授業では、辛亥革命前夜における章炳麟の著述を手がかりとしつつ、明治日本との関係も視野に入れることで、近代東アジアにおける知のダイナミズムを把握することを目指す。
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