学部前期課程
HOME 学部前期課程 近現代史
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2025年4月21日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

近現代史

連続講義:日本近現代史研究はいまどうなっているのか?                       ―『日本史の現在⑤近現代Ⅰ』の執筆者に訊いてみよう!
「教科書にはこう書いてあるけど、最近の研究だとそうではなくて・・・」 もしかするとこんな話を、高校の歴史の授業で、聞いたことがあるかもしれない。このように、教科書の背後には研究というものの蓄積がある。
しかし教科書は常に最新の研究をそのまま載せているわけではない。教科書はそう頻繁に書き換えることができないし、そもそも最新の研究の方が常に古いものより良いとばかりは限らない。そのため、研究の最前線と教科書とのあいだには、常にどうしても若干の距離がある。その距離を詰めようと教科書も努力をしてきたし、その結果として、教科書は改訂のたびに少しずつ変化しており、一昔前のものと比べると相当に異なったものになっている。しかしそれでも、どうしても教科書と最前線とは距離がある。研究の最前線はどうなっているのか? それは教科書とどれぐらいの距離があるのか?
 そうしたことを考えながら、授業担当者は、多くの友人たちと『日本史の現在』という6巻からなるシリーズを刊行した。この授業では、その第5巻である『日本史の現在⑤近現代1』の著者を毎回お招きし、著者に質疑をすることを通じて、日本近現代史研究の最前線を体感してもらうことにした。同書の執筆陣は、現在の学界を先導する第一線の個性的な歴史家たちであり、そうした研究者に直に質問できるまたとない機会である。もちろん質疑の時間をたっぷりとる予定である。日本近現代史に関心を有する学生も、そうでない学生も、是非ともこの授業を活用して、日本近現代史について土地勘を得るとともに、研究という営為のおもしろさを味わってもらいたい。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
30328
CAS-GC1B52L1
近現代史
山口 輝臣
S1 S2
火曜2限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回はイントロダクション。第2回より『日本史の現在⑤近現代Ⅰ』の執筆者のなかから、毎回1名をゲストにお招きし、その方との質疑を中心として授業を実施する。各回のゲストのうち、現時点で確定している方々とその講義題目は次の通り。なお、もう数名ほど調整中である。詳細は決まり次第、UTOL上に掲げる。  久住真也(大東文化大学)「尊王攘夷・公武合体と倒幕運動」  西川誠(川村学園女子大学)「太政官制と公議の制度化」  鈴木淳(東京大学)「植民地獲得の経済的意味」  一ノ瀬俊也(埼玉大学)「徴兵制軍隊と社会」  前田亮介(東京大学)「戦前期の政党政治をどうとらえるか 」  中野目徹(筑波大学)「メディア」  高嶋修一(青山学院大学)「通勤通学と電車」  鈴木智行(国士舘大学)「都市化と都市計画」  国分航士(九州大学)「立憲君主と元老・宮中」  
授業の方法
 第2回以降は、受講生のなかから報告者をあらかじめ選んでおき、ゲストの担当した章について、その概要および質問点、そしてゲストがどのような研究者であるのかについて報告をする。次いで、報告者の質問にゲストが回答する。さらに報告者以外の受講生からの質問とそれへの応答を繰り返し、時には授業担当者とゲストとの対話を交えながら、授業は進行する。そして最後にコメント・ペーパーを提出して終了。  なお、こうした授業構成のため、一定時刻以降の入室は認めない。
成績評価方法
授業への参加状況と期末の小論文によって評価する。詳細は授業内で告知する。
履修上の注意
 高等学校卒業程度の日本史に関する知識のあることが望ましいが、必須ではない。それよりも、毎回のちょっとした予習と、質問をしようという気概が必要な授業である点に注意されたい。