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最終更新日:2024年3月15日

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社会思想史

近代社会形成期の社会思想:時間と空間の視点から
 本年度の社会思想史の授業では、ヨーロッパの近代形成期を主対象として、これらが、先立つ古代および中世の思想に対するいかなる関係において成立したのかを、時間と空間の視点を中心に解明することを主目的とする。
 この時期の社会思想といえば、16世紀前半のマキァヴェリや宗教改革思想、そして大航海時代を受けて、主権国家の本格的な形成が始まり、それを巡ってボダンやモナルコマキらの論争があり、そしてイングランド革命期にはホッブズやロックら契約説が形成された。この時期は比較的短い期間に、近代社会の骨格を形成する最重要の理論が形成された。しかもこれらはいずれも重要で現代に及ぼす影響も大きいが、相互に対立する要素を含んでいることもたしかである。
 このように一筋縄でいかないものとして、政治思想における近代とは何かを理解しようとするのが、この授業の主目的である。それに加えて、このような思想の形成を支えた条件として、大航海時代におけるヨーロッパ世界の社会空間の変化と、自然観の変容を重要な要因として関係付けることにしたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
30257
CAS-GC1A54L1
社会思想史
森 政稔
S1 S2
月曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
1.はじめに:近代社会と近代政治思想(1-2回)  社会思想史における近代とは何か、空間と時間 2.ヨーロッパ政治思想の伝統と遺産の概略(3回)  古代地中海世界(ギリシア、ローマ、キリスト教)  中世ラテン世界(宗教と政治) 3.近代世界の始まり(4-9回)  (1)ルネサンスと共和主義、マキアヴェリの政治思想 (2)宗教改革(ルター、カルヴァン、再洗礼派など) (3)大航海時代:未知との遭遇と空間の変容 4.主権国家への道(10-12回)  宗教戦争と主権(ボダン、モナルコマキ)  「三王国戦争」の時代とホッブズ 新型コロナウィルス対策のため、今年度もオンラインで実施します。授業URLは後ほどお知らせします。           
授業の方法
基本的に講義形式で行う。質問は授業の各回後、随時受け付けます(歓迎します)。
成績評価方法
期末試験に替わる課題をITC-LMS上で提出していただきます。論述タイプの問題を出します。
履修上の注意
この時期の世界史についてある程度知識がある方がわかりやすいとは思いますが、授業中に背景を説明するので、予備知識が必須ではありません。