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最終更新日:2025年4月21日
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社会思想史
近代社会形成期の社会思想:時間と空間の視点から
本年度の社会思想史の授業では、ヨーロッパの近代形成期を主対象として、これらが、先立つ古代および中世の思想に対するいかなる関係において成立したのかを、時間と空間の視点を中心に解明することを主目的とする。
この時期の社会思想といえば、16世紀前半のマキァヴェリや宗教改革思想、そして大航海時代を受けて、主権国家の本格的な形成が始まり、それを巡ってボダンやモナルコマキらの論争があり、そしてイングランド革命期にはホッブズやロックら契約説が形成された。この時期は比較的短い期間に、近代社会の骨格を形成する最重要の理論が形成された。しかもこれらはいずれも重要で現代に及ぼす影響も大きいが、相互に対立する要素を含んでいることもたしかである。
このように一筋縄でいかないものとして、政治思想における近代とは何かを理解しようとするのが、この授業の主目的である。それに加えて、このような思想の形成を支えた条件として、大航海時代におけるヨーロッパ世界の社会空間の変化と、自然観の変容を重要な要因として関係付けることにしたい。
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