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最終更新日:2023年3月15日
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社会思想史
啓蒙と革命の時代の社会思想:時間と空間の視点から
この社会思想史の授業では、ヨーロッパの近代形成期を主対象として、これらが、先立つ古代および中世の思想に対するいかなる関係において成立したのかを、時間と空間の視点を中心に解明することを主目的とする。
昨年度は16世紀前半のルネサンスや宗教改革の後、主権国家の本格的な形成が始まり、それを巡ってボダンやモナルコマキらの論争があり、そしてイングランド革命期にはホッブズやロックら契約説が形成された時期を扱った。今年度はこれを受けて、前半ではその後の18世紀西欧における啓蒙思想の展開と文明化の諸思想、後半では18世紀末のアメリカとフランスでの革命という、思想史的にも最重要な事件を扱う予定である。この時代は比較的短い期間に、近代社会の骨格を形成する最重要の理論が形成され実践が行われた。これらはいずれも重要で現代に及ぼす影響も大きいが、対立する要素も多く含まれており、従来の進歩主義的な歴史観を相対化し、時間と空間の意識の変容などを取り込んで、どのような解釈枠組みを提示できるかを課題としたい。
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