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最終更新日:2024年8月27日
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生態学
生態学
生態学は、身近な環境での生き物の生活史から、地球レベルでの生物圏の挙動や物質循環に至るまで、広いスケールを対象にする。同時に、個体内の遺伝的多様性、個体レベルでの種多様性、個体群(集団)や生物群集の動態と多様性、そして物質循環とエネルギー流を示す生態系に至るまで、多段階の階層性を持つことになるので、生態学の理解は多岐に渡り、一筋縄ではいかない面がある。しかし、それが自然界で生活している生き物と生態系の実態であり、生態学を学ぶ面白さでもある。
本講義の初回は生態学とはどのような学問かを紹介した後、前半(担当、土畑)には、生物群集と多種共存の機構/生物の個体数変動/自然選択と生活史の適応進化/性選択と血縁選択/種間の相互作用と共進化/生態的過程と進化的過程の相互作用などを解説する。後半(担当、鈴木)には主に植物生態の視点から、日本の自然の特徴/環境と生物の応答/環境条件と生物群集/陸域のバイオーム/生態系での物質とエネルギーの流れ/土壌の生態学などを解説する。
全体として、基礎科学としての生態学だけに留まらず、人間社会との接点に位置する自然環境や生物多様性の保全、そして生態系への人為的負荷と地球環境への視点など、応用的な側面も併せて講義する。
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