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最終更新日:2024年10月1日

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地域文化論Ⅰ

ドイツ研究入門
 日本にとって、ドイツという国は特別の意味をもちます。日独関係が始まった19世紀後半以来、日本の近代化の過程において、学術的な思考とそれを支える概念が形作られるにあたり、ドイツの学術の影響は決定的な意味をもちました。
 ドイツが歴史的に果たしてきた役割、また今日の国際社会において現実に果たしている役割に鑑みて、日本の人文社会科学の諸学問にとって、ドイツは今日なお重要な関心の対象でありつづけています。ドイツを知らずしてヨーロッパを理解すること、近現代の世界の動きを理解することはできないでしょう。また、世界でも屈指の研究環境をもつ大学、研究所等を多く有するドイツは、人文社会科学のみならず、自然科学、工学、医学などありとあらゆる領域の研究者が研鑽を積む研究の場としての意味をもっていることにも注意を払う必要があります。
 研究対象としてのドイツに関心がある人も、研究の場としてドイツを選択肢に入れられるかもしれないと考えている人も、大学生の一般常識としてドイツについて最低限のことを語れるようになりたいと思っている人も含めて、今日のドイツについて分かっておきたいと考えるあらゆる人のために、この授業では、後期課程地域文化研究分科「ドイツ研究コース」およびドイツ・ヨーロッパ研究センター(DESK)の教員4名が、それぞれの専門(歴史学、政治学、文学・思想)を生かして、近現代ドイツのよりすぐりのトピックを解説します。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
30250
CAS-GC1B21L1
地域文化論Ⅰ
川喜田 敦子
S1 S2
月曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
第1回 イントロダクション 第2回 前近代的身分社会から近代的市民社会へ~長い19世紀前半のドイツ 第3回 19世紀初頭のジェンダーとネイション 第4回 『遅れてきた国民』再考~長い19世紀後半のドイツ 第5回 『わが闘争』を読む~20世紀前半のドイツ 第6回 戦間期の政治思想 第7回 ナチズムとホロコースト 第8回 想起の文学 第9回 移民・難民とドイツ社会 第10回 グローバル社会と国民国家 第11回 ヨーロッパ統合とドイツ 第12回 ドイツの社会的市場経済と規制緩和の政治 第13回 ドイツの安全保障政策~危機管理と領域防衛のあいだで
授業の方法
リレー講義。18世紀後半以降のドイツについて、歴史学、政治学、文学、思想の4つの観点から、原則として時系列に沿って様々なトピックを扱う。
成績評価方法
学期末試験の成績により評価する。
履修上の注意
ドイツ語の知識があるとより楽しめると考えられるが、ドイツ語を履修していることを本授業の履修の前提とはしない。