学部前期課程
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最終更新日:2024年4月22日

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歴史Ⅰ

ローマ帝国とローマ法の歴史
共和政から帝政へと変容し、さまざまな問題に直面した古代ローマ帝国がどのような法制度を発達させて、現実社会に適応したのかを通覧する。その中で、現代社会にまで影響を及ぼしたローマ法が発達した歴史的・文化的背景についての理解を深めることを目標とする。
授業では古代ローマの歴史を講義形式で概観する一方で、いくつかの史料翻訳を具体的に取り上げながら、それぞれの時期の国制や統治領域の変化に応じて発達した法制度の諸相を考えていきたい。
本講義は、法律上の概念や政治思想を論じるものではなく、主として所与の史資料がどのように我々のもとに残されたかを考察することで、史料の扱い方に関する基本的姿勢を身につけることを目的とする。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
30167
CAS-FC1731L1
歴史Ⅰ
田中 創
S1 S2
月曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
教養学部(前期課程)
授業計画
以下の内容を取り上げることを計画している。 1.イントロダクション 2.十二表法と身分闘争 3.法務官告示と属州統治 4.都市法とローマ市民権 5.元老院決議 6.勅法①:帝政の成立 7.勅法②:属州での受容 8.法学者著作 9.法典編纂①:帝政後期社会の変化 10.法典編纂②:テオドシウス法典 11.ローマ法大全①:ユスティニアヌスの法典編纂と再征服 12.ローマ法大全②:法学教育 13.中世の受容(ビザンツ法、フランク王国など) 14.ローマ法大全の「再発見」 15.現代への影響
授業の方法
講義形式で行う。
成績評価方法
(2024/04/08更新)授業後に提出するコメントシートと、学期末試験で評価する。
履修上の注意
*大学受験で世界史を利用していない人でも問題のない授業を目指しているが、教科書的な通史としてのローマ史を教えるわけではなく、ローマの戦争や征服地、著名人などのきめ細かい説明を毎回していくわけでもない。そのため、知識不足を感じている学生は授業に過度の期待はせず、適宜教科書や新書・文庫などでよいから、自発的に情報を補っていくことが望ましい。 *ラテン語の単語などを参考のためにレジュメやパワーポイントで示すことがあるが、ラテン語や古典ギリシア語の知識は不要である。