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最終更新日:2024年4月22日

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企業と産業の経済史

財閥史研究の再検討
本年度は財閥史研究の再検討を通して、企業の経済史のフレームワークを考える。三井、三菱、住友といった大財閥は、戦前期日本の経済発展において重要な役割を果たした。そのため、1970年代から1980年代にかけて財閥史研究は、日本経済史・経営史の中心的なテーマであった。しかし1990年代から2000年代にかけて、在来産業や地方資産家への注目が高まる一方で、大財閥の研究は停滞気味に推移することになった。これに対して2010年代以降、三菱や住友を中心に再び財閥史研究が活性化してきた。この研究動向をふまえ、本年度は財閥史に関連する主要な先行研究を幅広く検討し、近年の研究の論点と今後の課題について考えたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
291414-02
GEC-EC6415L1
企業と産業の経済史
中村 尚史
S1 S2
水曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
経済学研究科
授業計画
第1回 ガイダンス 第2-5回 三菱財閥形成史 第6-8回 日本経済の発展と財閥本社 第9-12回 財閥史研究の課題と方法に関する議論
授業の方法
前半は近年の財閥史研究を牽引している武田晴人氏の研究のサーベイを行う。 まずは以下の2冊の著書を輪読し、その方法と論点について議論する。 武田晴人・関口かをり『三菱財閥形成史』(東京大学出版会、2020年) 武田晴人『日本の経済発展と財閥本社』(東京大学出版会、2020年) 後半は参加者の問題意識に合わせて、適宜、関連文献を取り上げていきたい。
成績評価方法
平常点による。とくに報告内容と議論内容を重視します。
教科書
とくに指定しませんが、武田・関口2020と武田2020はご用意ください。
参考書
とくに指定しません。
履修上の注意
毎回必ず課題図書を読み、コメントを考えてくることが必要です。また毎回出席し、議論に参加することが求められます。