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最終更新日:2024年10月18日
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日本経済史I
日本経済史I
中世における土地所有と統治の仕組みであった荘園公領制は、一筆の土地の上に所有権と統治権が輻輳する複雑な形を取っていました。それは理由があってのことで、古代律令制における誘因問題を緩和するための、より望ましい制度として形成されてきたのでした。その後、戦国末期から近世初期にかけて、小農、すなわち普通の人々の排他的な土地所有権が政府によって保護される、現代日本人に親しい制度が形成されました。近世期を通じた市場経済の拡大は、明治維新後、自由貿易の開始にも刺激され、19世紀末の産業革命に帰結します。この授業においては、中世から近代までの長期にわたる経済発展を、それぞれの時期における制度と組織が果たした役割に注目しつつ、概観します。経済発展を長期的な文脈において捉える眼を養うこと、とりわけ、長期にわたる経済発展における制度と組織の重要性に理解を深めることがこの授業の目的です。
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