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最終更新日:2024年10月18日

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日本経済史I

日本経済史I
中世における土地所有と統治の仕組みであった荘園公領制は、一筆の土地の上に所有権と統治権が輻輳する複雑な形を取っていました。それは理由があってのことで、古代律令制における誘因問題を緩和するための、より望ましい制度として形成されてきたのでした。その後、戦国末期から近世初期にかけて、小農、すなわち普通の人々の排他的な土地所有権が政府によって保護される、現代日本人に親しい制度が形成されました。近世期を通じた市場経済の拡大は、明治維新後、自由貿易の開始にも刺激され、19世紀末の産業革命に帰結します。この授業においては、中世から近代までの長期にわたる経済発展を、それぞれの時期における制度と組織が果たした役割に注目しつつ、概観します。経済発展を長期的な文脈において捉える眼を養うこと、とりわけ、長期にわたる経済発展における制度と組織の重要性に理解を深めることがこの授業の目的です。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
291401
GEC-EC5401L1
日本経済史I
中林 真幸
S1 S2
火曜3限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
経済学研究科
授業計画
1.律令制 2.荘園公領制の形成 3.耕作農民と地主と武士と貴族の誘因体系 4.中世商業における取引統治 5.小農の土地所有 6.国民経済の成立 7.自由貿易の開始 8.明治維新 9.産業革命
授業の方法
対面講義形式
成績評価方法
定期試験によって評価します。
教科書
講義資料を用います。ITC-LMSの科目頁から降載して下さい。
参考書
深尾京司・中村尚史・中林真幸編『岩波講座 日本経済の歴史』第1~6巻、岩波書店、2017-2018年。 中林真幸編、『日本経済の長い近代化―統治と市場、そして組織 1600-1970』、名古屋大学出版会、2013年。
履修上の注意
日本史の知識は前提としません。高等学校日本史、経済学部日本経済史未修者にも配慮して講義します。