大学院
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最終更新日：2024年4月22日
授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
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経済学方法論
科学哲学の視点から、なぜ現代経済学への信頼が揺らいでいるのかを検討し、今後の経済学のあり得べき方向について考える。
We will examine why trust in modern economics is fluctuating, and consider future possible direction of economics from a view point of philosophy of science.
この授業は、現代経済学への信頼が揺らぎ、ゲーム理論、制度論、実験経済学あるいはビッグデータ解析などの工学的方向が見えている中で、科学方法論の視点から経済学の現状を見直すことを目標としています。特に、経済学の「科学化」の方向を決定づけたA.スミスやD.ヒュームに見るニュートン主義から功利主義者リカードウ、ベンサム、ミルまで、そして限界革命を経てライオネル・ロビンズにいたる系譜的展開を、イギリス経験論と帰納法の視点から跡づけます。次に、経済学の数学化に大きく貢献したサミュエルソンとその方法を基礎づけたフリードマンが方法論的には何をやったのかを確認します。さらに、この方向を先導したアメリカ経済学において、なぜ1980年前後に“経済学は科学ではない”という議論が噴出したのか、それから40年経った情報とAIの現在では何が起こっているのかを概観します。
In this course, we will review the current state of economics from the perspective of scientific
methodologies while the trust in modern economics fluctuates and engineering directions such as game
theory, institutional theory, experimental economics, and big data analysis are visible.
In this course, we will review the current state of economics from the perspective of scientific
methodologies while the trust in modern economics fluctuates and engineering directions such as game
theory, institutional theory, experimental economics, and big data analysis are visible.
時間割／共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
291102
GEC-EC5902L1
経済学方法論
有江 大介
木曜2限
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講義使用言語
日本語/英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
経済学研究科
授業計画
01 始めに：教員の自己紹介と授業プランの提示、受講者の自己紹介と授業への希望の表明、テキスト・
参考書（書籍と論文）およびOnline授業の具体的方法の決定（受講人数による）
02～12 テキストの輪読と討論
13 終わりに：受講者による授業評価、教員によるまとめ、ターム･ペーパーのテーマの提示。
01 Introduction：teacher’s self-introduction, introduction of the course plan; students’ self-introductions
and expression of their hopes for the course; choice of textbooks and reference books (books and
papers)
02～12 Textbook reading and discussion （How to teach depends on the number of students.）
13: Class evaluation by students, summary by teacher, notification of term paper theme
授業の方法
受講者の順番によるテキストの担当部分の報告、あるいは、講義形式。以上は受講人数による。日本語が不得手な外国人学生がいる場合は、日本語と英語のバイリンガルで授業を行う。
テキストもできるだけ日本語版と英語版のあるものを使う。
Students report the assigned parts of the text in turn. Or lecture style. It depends on the number of students. If there are foreign students in the course who are not good at Japanese, the course will be bilingual in Japanese and English. Use bilingual texts whenever possible.
成績評価方法
授業への貢献度とタームペーパーの出来具合。
Contribution to class and term paper grades.
教科書
1. A.S.アイクナー著、百々和訳『なぜ経済学は科学ではないのか』（日本経済評論社、1986年）。Alfred S. Eichner, Why Economics is Not Yet a Science, (Palgrave Macmillan, 1984)
2. D.W.ハンズ著、高見典和他訳『ルールなき省察：経済学方法論と現代科学論』 (慶應義塾大学出版会、
2018年)。Reflection without Rules: Economic Methodology and Contemporary Science Theory,
（Cambridge University Press, 2001）
3. 有江大介『反・経済学入門：経済学は生き残れるか』（; Introduction to Anti-Economics; No English translation; 創風社、2019年）
これ以外は授業で相談して決める。必要な場合は、教員がテキストの対応するページのコピーもしくはその要約をZoomの「画面共有」で受講者に提示する。
Other than this, we will consult in class and choose something appropriate. If necessary, a photocopy of required part of the text or a summary will be shown by Zoom's Share Screen .
参考書
1. 『経済セミナー 経済学を問い直す：経済学方法論への招待』（2018年10･11月号；Ecoomic Seminar: Rethinking Economics, Oct-Nov 2018, No English version）
2. A.F.チャルマーズ著、高田紀代志他訳『改訂新版 科学論の展開』（恒星社厚生閣、2013年）
A.F.Chalmers, What Is This Thing Called Science? 3rd ed. (Hackett Pub Co., 1999)
これ以外は授業で紹介する。Others will be introduced in class.
日本人学部学生には、No.1 が課題の全体像をつかみやすいので読むのを薦める。
Others will be introduced in class.
For Japanese undergraduate students, No1 is recommended to read because it is easy to grasp the whole picture of the course theme.
履修上の注意
この点について、特記すべきことはない。
There is nothing special to note about this.
その他
None.
