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最終更新日:2024年4月22日

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演習(英米法)

信託法の国際比較
信託の利活用とこれに対する規制のあり方の歴史的変容を中心に、信託法の国際比較を行う。
信託の民事的利用(家族信託)、商事的利用、国際的な信託取引から濫用事例まで、国際的な信託利用の広がりを、英米法・大陸法・混合法系、植民地と宗主国、オンショアとオフショアといった各国の法制のあり方とともに検討する。「託す」と「騙す」を併せ持つ信託利用の歴史変遷とともに、今後の信託・信託利用規制の行方を世界的視野でとらえつつ、その中に日本信託法・信託実務を位置づけることを目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-6980
GLP-LS6501S9
演習(英米法)
溜箭 将之
A1 A2
水曜5限
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講義使用言語
日本語、英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
1.イントロダクション:信託の多様性と有用性 2.概論:信託の伝播と変容 3.イングランドにおける信託利用(1):財産承継手段としての信託 4.イングランドにおける信託利用(2):ビジネスとしての信託 5.アメリカ・カナダ 6.混合法系:ケベック・南アフリカ 7.中南米 8.インド 9.日本・東アジアにおける信託受容 10.日本・東アジアにおける信託の変容 11.香港・シンガポール 12.オフショア 13.ヨーロッパ
授業の方法
演習形式で行う。毎回英文と和文の参考資料を配布し、これをベースに討論を行う。 当初の4回程度は、討論を交えつつ講義に近い形で進め、信託法の基礎的内容と歴史的背景の理解を深める。 第5回以降は、参加者による報告と討論を中心に進め、様々な観点から信託法のあり方について検討する。 進行は、参加者の信託法の知識や英語の読解力を考慮しつつ、調整する。 同じ学期に行われる「信託法」の講義を受講していると、本演習も理解しやすいが、受講していない人にも困難が生じないように配慮する。内容的には「信託法」講義の後半の溜箭担当部分を深めることになる。
成績評価方法
レポート70%、演習での報告・討論への参加の内容30% 学期末に、5000字から1万字程度のレポートの提出を求める。 評価は合格・不合格による。
教科書
資料をITC-LMSを通じて配布する。
参考書
新井誠『信託法 第4版』 (有斐閣2014) 神田秀樹・折原誠『信託法講義(第2版)』(弘文堂2019)
履修上の注意
毎回参考資料を配布するので予習をしてくること。英文・和文の別は、参加者の語学力をふまえて調整する。