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最終更新日:2025年10月17日

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演習(労働法:イギリス労働法研究)

EUとイギリスの最低賃金制度をめぐる諸問題
イギリスでは1997年に全国最低賃金法が制定されて以降、日本を上回る急激な最低賃金の引き上げを実現してきた。日本と異なり、地域別に差はないものの、年齢別に数段階の最低賃金が設けられているが、近年はこうした状況に批判もある。他方で、経済界からの反対は日本ほどではない。また、EUでは2022年に適正な最低賃金に関する指令が成立し、加盟国では大幅な引き上げが実現している。政治の介入や目標数値の設定など、EUイギリスの法政策の特徴や背景にある考え方を学び、比較法的検討をおこなう。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-6973
GLP-LS6501S9
演習(労働法:イギリス労働法研究)
神吉 知郁子
A1 A2
月曜2限
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講義使用言語
日本語/英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
不可
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
第1回 オリエンテーション,自己紹介等 第2回〜第12回 毎回、担当者がEUとイギリスの最低賃金についての原語文献を読み解いて議論の詳細や背景にある考え方などを整理・報告し,その報告に基づいて全員で議論する。 第13回 比較法からの示唆を総括し,日本における労働保護法の対象に関する考え方との違いなどについてまとめる。
授業の方法
原語文献を読み解き,制度の詳細や背景にある考え方などについて担当者の報告に基づいて全員で議論することを基本とする。表層的な制度理解にとどまらない比較法的視点を養う。
成績評価方法
筆記試験は行わず、担当の報告や議論の参加状況などの平常点のみで評価する。レポートは課さない。成績を合格、不合格で評価する。
教科書
The EU Directive on Adequate Minimum Wages (link: https://www.bloomsbury.com/***** イギリスに関しては、Low Pay Commissionの報告書等を素材とする。基本文献としてはDeakin and Morris' Labour law (7th ed)を推奨するが,参照範囲やその他の教材などは授業内で説明ないし配布する。
参考書
授業内で説明ないし配布する。
履修上の注意
語学力とともに,内容への関心と,積極的な参加の姿勢が重視される。