情報に関する私法的法律関係については、法的規律が明確な問題領域とそれが不明確な問題領域が混在している。本演習では、そのいずれに関しても対象とし、現在の情報の実務的な取り扱いを十分に踏まえつつ法律関係の検討を行う予定である。
具体的に扱うテーマの例としては、以下のようなものがある。(しかし、具体的に取り扱うテーマは参加者と相談の上決めたいと考える。以下はあくまで一例である。)
(1) 情報一般の法律関係
情報と所有権法理、情報利用の私法的権利、情報の公法的規制と私法関係、ブロバイダの責任、プラットフォーマーの責任、AI機器利用の法的責任、プロファイリングの問題
(2) 人格権領域
プライバシー権、氏名・肖像に関する権利、個人情報に関する権利、医療情報・ゲノム情報の諸問題
(3) 財産権領域
知的財産権、パブリシティ権、電子マネー、電子決済、暗号資産(仮想通貨)、情報銀行