国際取引法

第１回 「国際取引法の法源」（藤田）　準拠法の決定、国際条約と国際私法の関係等、国際取引への私法の適用関係を取り扱う。 第２回 　「国際売買取引」（藤田）　国際売買契約の内容に関係する、インコタームズ、船積書類、書式の闘い等、国際売買取引に特有の制度・紛争等を取り扱う。 第３回 「代金決済・運送・保険」（藤田）　DP・DA条件、荷為替信用状、海上運送契約、海上保険契約等、国際売買契約の履行に関係する諸制度を取り扱う。 第４回 「国際取引契約（１）」（増見）　企業法務における国際取引契約実務について概観するとともに、国際売買契約の実例を検討する。 第５回 「国際取引契約（２）」（増見）　国際的な事業提携契約の実例を検討する。 第６回 「国際取引と競争法」（原）　国際取引に関する競争法の規制と運用について日米欧法を中心に検討する。 第７回 「国際取引に関する国際法（１）」（中島）　外国政府との国際取引にかかる紛争を国内裁判所に付託するに際して問われる裁判権免除・執行免除の問題を扱う。 第８回 「国際取引に関する国際法（２）」（中島）　対外投資に起因する投資受入国政府との紛争を処理する国際投資仲裁の制度を扱う。 第９回 「国際取引に関する国際法（３）」（中島）　外国政府が発行したソブリン債の不履行に起因する国際紛争処理の在り方を概観する。 第10回 「国際取引に関する課税ルール（１）」（増井）　国際取引に関する課税ルールを概観する。 第11回 「国際取引に関する課税ルール（２）」（増井）　国際取引に関する課税事例を検討する。 第12回 「紛争解決方法（１）」（菱田）　国際民事訴訟法に関する事項のうち、主として日本の裁判所の管轄権（国際裁判管轄）および外国判決の承認、余裕があれば訴訟競合の問題を扱う。 第13回　「紛争解決方法（２）」（菱田）　国際倒産に関する規律を扱う。

双方向的授業を中心に行う

筆記試験を行う　　Ａ方式（２時間）　（配点85％） 平常点を考慮する　（配点15％） レポートを課さない 成績をＡ＋・Ａ・Ｂ・Ｃ+・Ｃ－・Ｆで評価する．

［参考書］澤田寿夫ほか編『マテリアルズ国際取引法（第３版）』（有斐閣・2014）、北川俊光=柏木昇『国際取引法[第２版]』（有斐閣・2005）、高桑昭『国際商取引法[新版]』（東信堂・2019）、増井良啓＝宮崎裕子『国際租税法［第4版］』（東京大学出版会・2019）、森下哲朗・平野温郎ほか編『ケースで学ぶ国際企業法務のエッセンス』（有斐閣・2017）

講義中に配付あるいは指定する

特になし

毎年開講