第1回 「法とは何か」とは何か000
法哲学の基本問題である「法とは何か」という問題が、いかなる問題であるかを確認する。
第2回 「法とは何か」という問題
「法とは何か」という問いをハートがどのように捉えたのか、ハートが批判対象とするオースティンはいかなる法理解を採用していたのか、を検討する。
第3回 法命令説への批判
オースティンの法理論をハートが批判するとき、ハートが何を問題にしていたのか、を検討する。
第4回 ルールとしての法
ハートはいかなる法理論を提示しているのか、外的観点・内的観点とは何か、一次ルール・二次ルールとは何か、を検討する。
第5回 裁量理論
ハートは裁判所の判決をどのように捉えているか、形式主義とルール懐疑主義に対していかなる批判を行っているか、を検討する。
第6回 法と道徳
ハートは法と道徳の関係をどのように捉えているか、を検討する。
第7回 法の意味論的理論
ハートの法理論は法の意味論的理論に陥っている,というドゥオーキンの批判について,その趣旨を正確に理解し,その批判の妥当性を検討する。
第8回 解釈としての法
法の意味論的理論に代えてドゥオーキンが提示する「解釈としての法」という法理解について,そもそも解釈とは何かという点にさかのぼって検討する。
第9回 規約主義とプラグマティズム
規約主義(ハートの法理論)とプラグマティズム(リアリズム法学)について,ドゥオーキンがいかなる批判を行っているかを確認し,その妥当性を検討する。純一性としての法
規約主義とプラグマティズムに代えてドゥオーキンが提示する「純一性としての法」という法解釈について、純一性の理念を確認し,その意義を検討する。
第10回 純一性としての法
規約主義とプラグマティズムに代えてドゥオーキンが提示する「純一性としての法」という法解釈について、純一性の理念を確認し,その意義を検討する。
第11回 ドゥオーキンへの批判と応答
ドゥオーキンに対する様々な批判と、そうした批判に対するドゥオーキンの応答を検討することで、ドゥオーキンの法理論の全体像を正確に確認する。
第12回 ハートとドゥオーキンの応酬
ドゥオーキンの批判に、ハートはどのように応答したか、その応答に対して、ドゥオーキンはどのように再批判しているか、検討する。
第13回 ヘラクレス判事の法解釈
日本の裁判例を用いて,ドゥオーキンが想定する理想的な裁判官=ヘラクレス判事ならばどのように判決を下すかを考察する。