多少の変更はありうる。
第1回 国際法の基本的特徴 国内法とは異なる国際法の基本構造、国際関係における法律問題と政策問題、国連と国際法、法曹と国際法などについて講義する。
第2回 条約法 条約法の特質と条約法条約、条約の締結と効力発生、条約の解釈、条約の留保と解釈宣言、条約の無効・終了・運用停止などについて講義する。
第3回 条約以外の法源 慣習国際法、法の一般原則、国際組織の決議、一方的法律行為などについて講義する。
第4回 国際法と国内法の関係 国際法と国内法の関係についての理論と実際、国際法秩序における国内法、国内法秩序における国際法などについて講義する。
第5回 国家管轄権 国家管轄権の理論と実際、国内法の域外適用、裁判権免除・執行免除などについて講義する。
第6回 国際法における国家と政府 国際法における主体論、国家承認、政府承認、国家承継、外交・領事関係と特権免除などについて講義する。
第7回 非国家主体と国際法 私人(企業、自然人)と国際法の関係、国際経済、国際人権、国際組織をめぐる課題と国際法などについて講義する。
第8回 領域と国際法(1) 国家領域、国際化領域、海洋法(海洋の法的地位とそこでの諸活動に関する国際法による規律)について講義する。
第9回 領域と国際法(2) 国際航空法および宇宙法(空域、宇宙空間の法的地位とそこでの諸活動に関する国際法による規律)について講義する。
第10回 国際犯罪と国際法 テロリズム、犯罪人引渡、国際刑事裁判所、国際経済犯罪など国際刑事法上の諸課題について講義する。
第11回 国家責任 国家責任(国際法違反に対する国家の国際法上の責任)について講義し、あわせて非国家主体の国際法上の責任についてもふれる。
第12回 国際紛争の平和的解決 交渉、仲介、調停、国際仲裁裁判、国際司法裁判といった国際紛争の平和的解決手段について講義する。
第13回 武力・経済力の行使 武力・経済力の行使に対する国際法による規律、日本と武力・経済力の行使、サイバー攻撃と国際法などについて講義する。