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最終更新日:2024年4月22日
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法のパースペクティブ
法学史ーキリスト教清貧思想と法学の歴史
我々が有する法制度を幾つか取り上げ、それらがどのような歴史的状況において生まれてきたのか、参加者と共に史料を読解し、議論しつつ、検討します。具体的には、アッシジのフランチェスコとその清貧思想を出発点とし、フランチェスコの清貧思想が提起した問題とそれに対する法学からの応答を軸に授業を進めます。
理念としてのフランチェスコは、現代社会でも力を持っているように見受けられます。現存する最古の制度の一つとされるローマ教皇は、即位にあたり、治世の基本理念を表す名を選ぶとされています。現ローマ教皇は、アッシジのフランチェスコに因み、教皇史上初めて、フランシスクスと名乗りました。現代社会における貧困に対する問題意識が根底にあるとされますが、これはどのようなフランチェスコ理解に基づくのでしょうか。理念とされたフランチェスコと、史的人物としてのフランチェスコ。「事実」の多面性、理念と事実の境界の曖昧さ、理想と現実の関係、等、我々の認識に関わる問題も、史料の読解を通して考えてみたいと思います。
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