現代中東の政治

（１）イントロダクション：中東のアイデンティティ （２）中東政治への三つのアプローチ：政治の科学・宗教規範・統治術 （３）中東政治の「通奏低音」：イブン・ハルドゥーン『歴史序説』の環境・人類学 （４）中東政治の「通奏低音」：イブン・ハルドゥーン『歴史序説』の体制循環・世代論 （５）イスラーム政治思想（１）：啓示と法 （６）イスラーム政治思想（２）：統治と正統性 （７）近代中東の形成 （８）トルコの内政と外交 （10）アラブ世界の国家と国際関係 （11）イランの内政と外交 （10）エジプトの内政と外交 （11）GCC諸国の国家と国際関係 （12）紅海とインド洋の国家と国際関係 （13）中東をめぐる国際政治

講義形式で行う。各回に、読んでおくと良い著作を一つ紹介する。

授業内容に密接に根差した設問による筆記試験を行う。一定の事前の準備が可能となるように授業の中で指示を行う。

教科書は特に設けない。ただし下記の著作には何度か言及する。 Ewan Stein, International Relations in the Middle East: Hegemonic Strategies and Regional Order, 2021. Imad Mansour, Statecraft in the Middle East: Foreign Policy, Domestic Politics and Security, 2016. Matteo Legrenzi, The GCC and the International Relations of the Gulf, 2015.

『コーラン』（岩波文庫、中公クラシックス） イブン・ハルドゥーン『歴史序説』（岩波文庫）

この授業を通じて、下記のような古典や、非常に長い間読み継がれている研究書に触れることを、現代中東を理解するためにも、強く推奨する。授業の中でも適宜言及する。 Erwin I. J. Rosenthal, Political Thought in Medieval Islam: An Introductory Outline, 1958. Albert Hourani, Arabic Thought in the Liberal Age, 1798-1939, 1962. Michael C. Hudson, Arab Politics: The Search for Legitimacy, 1979.