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最終更新日:2024年10月18日

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西ヨーロッパ比較政治(史)文献講読

**3/12更新** 西ヨーロッパ比較政治(史)文献講読: 市場自由化の比較政治(史)
**3/12更新**

グローバル化の進展に伴って先進諸国で市場自由化の流れが始まって既に半世紀近くが経過した。当初は市場諸力に従って経済運営を、そして政治のあり方までも画一化すると考えられたが、実際には第二次大戦後の経済運営体制の多様性を反映して、取られた市場化の経路もそのインパクトも多様なものとなった。「ポピュリズム」と総称される左右の急進主義の多様性も原因のひとつはそこにあるはずだ。
グローバル化に急ブレーキがかかり、軍事化と共に国家のプレゼンスが再び大きくなりつつあるやに見える今、過去数十年の経験を比較の観点から総括し、西ヨーロッパ全体の見取り図を描くことを目指す。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-304-151
GLP-LP6313S1
西ヨーロッパ比較政治(史)文献講読
中山 洋平
S1 S2
水曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
下記「教科書」欄記載の通り、英文の書籍・雑誌論文に邦語文献を組み合わせて輪読する。 基本的には学部生に照準を合わせ、英文は1回につき1章(論文1本)のペースで講読していくが、参加者数などによっては分量を増やす可能性もある。
授業の方法
報告者は、比較的詳細なレジメを参加者全員に配布した上で、口頭で簡潔な内容紹介を行うと共に、関連文献の調査などを踏まえて、論点提示などのコメントを添えること。 他の参加者は、ただテキストを読み流すのではなく、テキストの内容に関する質問やコメントを出せるよう準備してくることが求められる。 報告者は他の参加者からの質問に答えることが求められる。ただ単にテキストを要約するだけではなく、テキストの内容について必要な追加調査を尽くした上で報告に臨むこと。 今年度の演習は対面形式を基本としつつ、必要に応じてオンライン形式も活用する。
成績評価方法
定められた回数の報告を行うほか、毎回のゼミへの出席と議論への参加が単位履修の要件である。 成績評価は、上記の観点に照らし、報告と議論参加の質によって行う。
教科書
**3/12更新** 参加者の人数、顔触れによるが、最近の雑誌論文に加えて、下記が主たる教材となる見込みである。 Jane R. Gingrich, Making markets in the welfare state: the politics of varying market reforms, Cambridge University Press, 2011. Mark I. Vail, Liberalism in illiberal states: ideas and economic adjustment in contemporary Europe, Oxford University Press, 2018. 加えて、下記をはじめとする関連文献から教材を追加する可能性もある。 Lucio Baccaro & Chris Howell, Trajectories of neoliberal transformation: European industrial relations since the 1970s, Cambridge University Press, 2017. Bernhard Ebbinghaus and J. Timo Weishaupt (eds.), The role of social partners in managing Europe's great recession: crisis corporatism or corporatism in crisis?, Routledge, 2022. Kathleen Thelen, Varieties of liberalization and the new politics of social solidarity, Cambridge University Press, 2014. Philip Manow et al., Welfare democracies and party politics: explaining electoral dynamics in times of changing welfare capitalism, Oxford University Press, 2018 英文の書籍や雑誌論文は大学図書館からのダウンロードや電子媒体での配布を基本とする。
参考書
比較政治学のいわゆる政治経済学political economyについては下記のどちらかを参照しておくこと。   新川・井戸・宮本・真柄『比較政治経済学』(有斐閣アルマ、2004年)   田中拓道他『政治経済学:グローバル化時代の国家と市場』(有斐閣ストゥディア、2020年) なお、もしまだの場合は、開講までに下記(特に第11、14章)を通読しておくこと。   中山洋平・水島治郎『ヨーロッパ政治史』(放送大学教育振興会、2020年) 但し、本書の初刷(第一刷)を使う場合には、中山の学部ホームページ(下記)ないしITC-LMS上に掲載の正誤表を必ず参照すること。第二刷(22年1月付)では修正されているので、奥付を確認されたい。 ヨーロッパ各国の政治全般の背景知識は下記で効率的に得られる。   馬場康雄・平島健司編『ヨーロッパ政治ハンドブック(第二版)』(東京大学出版会、2010年) その他、テキストの理解の助けとなる文献を適宜、配布ないし指定する予定である。
履修上の注意
**4/4更新** やむを得ない突発的事情のため、急遽、4/5の初回のゼミはZoomで行うことに変更させて頂きます。 教材準備などのため、参加予定者は、できるだけ3月22日(水)午後5時までに担当教員(下記メールアドレス)に、研究テーマなどを添えて必ず申し出ること。 23年度に東京大学に入学する者はこの限りではないが、できるだけ早く申し出ること。 法学部の講義「ヨーロッパ政治史」を聴講済みか、同レベルの内容を踏まえていることを前提にする。そうでない者、理解度に自信のない者は、上記の中山・水島『ヨーロッパ政治史』を通読(再読)しておくこと。 ゼミは毎回、時間延長が見込まれるので、毎週、午後7時までは予定を確実に空けておくこと。 初回は必ず出席すること。どうしてもやむを得ず欠席する場合は、メール(下記)で必ず連絡すること。 初回をオンラインと対面のどちらで行うかは、履修者の確定後、コロナの感染状況に応じて決定し、担当教員からのメールや各種掲示で連絡する。決して間違えないよう、最新の情報をメールや各種掲示で必ず確認すること。 ゼミに関する教員との連絡はメールを基本とする(ITC-LMSへの掲示と連動させる予定)。履修申し込み時に届け出たメール・アドレスを定期的にチェックし、ゴミ箱に振り分けられたりしないよう、設定に注意すること。 毎回のゼミへの出席は単位履修の要件である。やむを得ない理由で欠席する場合は、事前に教員あてに理由を明記して申し出ること。無断ないし正当な理由のない欠席が繰り返された場合、履修を放棄したとみなす。 法学部、および大学院公共政策教育部と合併。
その他
**4/4更新** やむを得ない突発的事情のため、急遽、4/5の初回のゼミはZoomで行うことに変更させて頂きます。 教材準備などのため、参加予定者は、できるだけ3月22日(水)午後5時までに担当教員(下記メールアドレス)に、研究テーマなどを添えて必ず申し出ること。 23年度に東京大学に入学する者はこの限りではないが、できるだけ早く申し出ること。 初回をオンラインと対面のどちらで行うかは、担当教員からのメールや各種掲示で連絡する。決して間違えないよう、最新の情報をメールや各種掲示で必ず確認すること。