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最終更新日:2024年4月22日

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ヨーロッパ政治外交史文献講読

冷戦後の国際秩序に関する外交文書を読む
 解禁されたばかりの1990年代のドイツ外交関連文書を読み、史料の読解に必要とされる基礎的な能力を養うとともに、冷戦終焉後の国際秩序の構築について考察する。輪読する史料はさしあたり、Wilson Centerがウェブ上で公開しているHelmut Kohl Transcriptsを予定している。本史料群は、統一ドイツの首相となったヘルムート・コールと世界の指導者たちとの会談記録から主に構成されている。扱われるトピックは、ヨーロッパ統合の深化、NATOの東方拡大、ユーゴ内戦、中東和平プロセス、対ロシア外交などである。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-304-105
GLP-LP6310S1
ヨーロッパ政治外交史文献講読
板橋 拓己
S1 S2
月曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
 まずいくつかの文献を講読して史料を読むための前提知識を得てから、実際に史料を読んでいく。上述の通り、輪読する史料はWilson Centerが無料でウェブ上に公開しているHelmut Kohl Transcriptsを予定している。本史料群の多くはもともとドイツ語で書かれたものだが、英文に訳されているので、参加者に要求されるのは英語の読解能力である(もちろんドイツ語で読めるならそれに越したことはない)。  初回は担当教員による趣旨説明・自己紹介・2回目以降の演習の調整。2回目以降は、報告者による文献・史料に関する報告と、それをふまえた討論となる。
授業の方法
 演習形式で、テキスト・史料の要約報告と、それをふまえた討論が中心となる。受講者は全員、事前に指定されたテキストを精読し、分からない箇所は調べ上げてくることが要求される。受講者の人数にもよるが、現在のところ、毎回一人につき一件の史料を分析したレジュメ(A4一枚程度)を作成・配布し、報告する。受講者は、他の関連文献にもあたるなど、十全な準備が要求される。
成績評価方法
 平常点による。すなわち(1)出席状況、(2)予習の深度、(3)討論への積極的参加、(4)報告・提出物などから、総合的に評価する。なお、毎回の出席が前提であり、無断欠席は厳禁である。付け加えるなら、余りに消極的な履修者(予習不足など)には、たとえ開講後でも参加をお断りすることがあるので注意されたい。逆に、脱落することなく最後まで演習に参加できれば、少なくとも単位は認定されよう。
教科書
Wilson Center Digital Archive, Helmut Kohl Transcripts 下記から閲覧・ダウンロード可能【2024年2月16日最終閲覧】 https://digitalarchive.wilsoncenter.org/***** ※詳細は初回に指示する。
参考書
板橋拓己/妹尾哲志(編)『現代ドイツ政治外交史――占領期からメルケル政権まで』(ミネルヴァ書房、2023年) 森井裕一『現代ドイツの外交と政治』(信山社、2008年) ※詳細は初回に指示する。
履修上の注意
履修条件は、英語文献を読む意欲があることである。 授業時間はほぼ毎回延長するので、そのつもりで参加すること。
その他
【開講年度の予定】:この内容では当年度限り