本演習は、米中関係、および国際秩序を念頭に置きながら、国際政治の新しいトピックを学ぶ。
初回には導入的な講義も行うが、そのあと、米中関係や国際政治学への導入として、代表的な国際政治学者・実務家の議論を抜粋して、購読する。ミアシャイマー、アリソン、フリードバーグなどがそこに含まれている。
そのうえで、文献購読を行う。今年度はヘンリー・キッシンジャー『国際秩序』、脇祐三『グローバルサウスの時代』を読む予定である。くわえて、『ポピュリズムの仕掛人:SNSで選挙はどのように操られているか』も検討しており、また編集中の拙編『トランプのアメリカ(仮)』からも幾つかを読みたい。なお、米中関係の基礎として拙著『米中対立』(中公新書、2021)は受講前に読み終えていることが前提となる。
なお演習最終回には最終レポートでの執筆計画を各人が発表し、全員で議論する。題目は購読する文献の内容に限定されず、広く演習のテーマに沿っていれば良い。