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最終更新日:2026年4月20日
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国家論
国家論
民主主義の危機の時代が来た。そう論じるのが、ここ数年の政治学の流行である。だが、我々が目撃しているのは、民主主義の危機なのだろうか。そこには、民主主義の危機にとどまらない、より根本的な人間社会の危機が潜んでいるのではないか。
そのような観点から、この演習ではハンナ・アーレント『全体主義の起原』を通読する。なぜなら、アーレントこそは、実際に危機の時代を生きた思想家だった。その文章は、政治体制論としても興味深いのみならず、人種主義論、市民社会論、国民国家論といった、今日の政治について考える上で不可欠なトピックに関しても、実に独創的な考察に溢れている。
その一方で、アーレントの考察には、今日の学問から見ると疑問符がつくものも少なくない。特にその官僚制論は、行政学の授業で学ぶような近代官僚制の姿とは大きく異なっている。それでは、なぜそのような違いが生じるのか。この疑問に応える上でも、実際にアーレントの文章を読むことには大きな意味がある。
従って、この演習では是々非々の態度でアーレントの大著と格闘してみよう。おそらく、学べることは多い。
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