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最終更新日:2025年4月1日

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国家論

国家論
国家とは住民から税金を徴収し、経済活動を規制し、様々な行政サービスを提供する組織である。近代社会の最も重要な特徴の一つは、この巨大な権力を持つ組織が出現し、その権力が生活の隅々へと浸透したことにあった。民主主義体制であるか、権威主義体制であるかに関わりなく、今日ではあらゆる人々が国家の権力の下で暮らしている。それでは、国家はいかにして、人々を支配するようになったのだろうか。

これは、国家論に関わる問題である。本演習では、この問題に取り組むべく、マックス・ウェーバーの2つの著作を輪読する。ウェーバーの構築した精緻な体系と、その背後にある西洋社会の歴史的な文脈を理解することは、それとは全く異なる歴史的文脈の下で西洋流の統治のモデルを輸入した日本における行政のあり方について考える上でも役立つだろう。

だが何よりも、ウェーバーは面白い。まずは、社会科学の第一級の古典とされる作品に、思い切って触れてみようではないか。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-304-063
GLP-LP6306S1
国家論
前田 健太郎
S1 S2
金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』と『支配について』を通読する。各週の分量は、100頁程度を予定している。
授業の方法
受講者との質疑応答を通じて文献の内容を確認していく。毎週、複数回の発言を行うことが求められる。
成績評価方法
平常点で評価する。
教科書
参加者は、予め以下の本を生協書籍部等で各自購入しておくこと。 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(大塚久雄訳、岩波文庫、1989年) 『支配についてⅠ・Ⅱ』(野口雅弘訳、岩波文庫、2023-2024年)
参考書
ウェーバーの学説については、羅芝賢・前田健太郎『権力を読み解く政治学』(有斐閣、2023年)の第2章・第3章・第6章に簡潔な要約がある。初学者は参考にして頂きたい。
履修上の注意
毎週、おそらく5時間程度の予習が必要となる。就職活動で欠席することは差し支えない。政治思想史の演習ではないので注意すること。