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最終更新日:2025年4月1日
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国家論
国家論
国家とは住民から税金を徴収し、経済活動を規制し、様々な行政サービスを提供する組織である。近代社会の最も重要な特徴の一つは、この巨大な権力を持つ組織が出現し、その権力が生活の隅々へと浸透したことにあった。民主主義体制であるか、権威主義体制であるかに関わりなく、今日ではあらゆる人々が国家の権力の下で暮らしている。それでは、国家はいかにして、人々を支配するようになったのだろうか。
これは、国家論に関わる問題である。本演習では、この問題に取り組むべく、マックス・ウェーバーの2つの著作を輪読する。ウェーバーの構築した精緻な体系と、その背後にある西洋社会の歴史的な文脈を理解することは、それとは全く異なる歴史的文脈の下で西洋流の統治のモデルを輸入した日本における行政のあり方について考える上でも役立つだろう。
だが何よりも、ウェーバーは面白い。まずは、社会科学の第一級の古典とされる作品に、思い切って触れてみようではないか。
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