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最終更新日:2024年9月17日
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国家論
国家論:東西の賢者に学ぶ
国家とは、何なのか。行政活動は、いかにして行われるべきなのか。こうした問いについて、これまで日本では主に20世紀以降の欧米の学説を参照する形で議論が行われてきた。
だが、ここには特に必然性はない。
例えば、「民主主義か、権威主義か」といった政体論に関わる問題については、現代のリベラル・デモクラシーが西洋の政治思想を源流とする以上、欧米の学説が中心となるのも理解できる。だが、ここで問題となっているのは、支配者が統治をいかにして行うかという、国家論に関わる問題である。そして、国家論に関心を持つのであれば、欧米の学説に視野を限定する必要はあるまい。国家の歴史はリベラル・デモクラシーの歴史に比べて遙かに長く、統治の技法に関しては洋の東西を問わず議論の蓄積があるのだから。
そこで、この授業では西洋と東アジアの古典を取り上げて対比する。それを通じて、国家をめぐる知的な営みの多様性と豊かさを体感することにしたい。
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