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最終更新日:2024年4月22日

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国家論

国家論:東西の賢者に学ぶ
国家とは、何なのか。行政活動は、いかにして行われるべきなのか。こうした問いについて、これまで日本では主に20世紀以降の欧米の学説を参照する形で議論が行われてきた。

だが、ここには特に必然性はない。

例えば、「民主主義か、権威主義か」といった政体論に関わる問題については、現代のリベラル・デモクラシーが西洋の政治思想を源流とする以上、欧米の学説が中心となるのも理解できる。だが、ここで問題となっているのは、支配者が統治をいかにして行うかという、国家論に関わる問題である。そして、国家論に関心を持つのであれば、欧米の学説に視野を限定する必要はあるまい。国家の歴史はリベラル・デモクラシーの歴史に比べて遙かに長く、統治の技法に関しては洋の東西を問わず議論の蓄積があるのだから。

そこで、この授業では西洋と東アジアの古典を取り上げて対比する。それを通じて、国家をめぐる知的な営みの多様性と豊かさを体感することにしたい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-304-063
GLP-LP6306S1
国家論
前田 健太郎
S1 S2
金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
ドイツの社会学者マックス・ウェーバーの『支配について』(野口雅弘訳、岩波文庫、2023年)や中国の明代の長編小説『水滸伝』(井波律子、講談社学術文庫、2017年)など、いくつかの古典の抜粋を取り上げる。毎週、日本語の文庫本で50~100ページ程度を読む予定。
授業の方法
各週の課題文献の該当箇所を参加者が読んできたことを前提に、担当者と受講者が質疑応答をしながら授業を進める。
成績評価方法
平常点で評価する。
教科書
課題文献については、担当者がスキャンしたpdfを配布する。
参考書
現代の政治学における国家論の基本的な性格については、羅芝賢・前田健太郎『権力を読み解く政治学』(有斐閣、2023年)第2章で解説を行っている。この演習では、ここでの学説史を前提に、その視野を広げることを目指したい。
履修上の注意
政治思想史の演習ではないので注意すること。