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最終更新日:2024年4月22日

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科学技術と政治行政

科学技術と政治行政
科学技術の研究開発、科学技術の実社会の各分野での利用に際して必要になるリスク規制やイノベーション・社会のトランジションの促進は社会の政治組織、行政組織、企業、社会集団、専門家、市民様々な主体の利益や価値に関わり、これらの課題をめぐっては諸主体間での政治が展開される。科学技術に関する判断は、しばしば科学的技術的に規定されていると認識されることも多いが、実際には多くのトレードオフや不確実性等に関する判断が埋め込まれており、一定の政治性を伴い得る裁量が埋め込まれている。また、科学技術に関わる政治・行政においては、各主体が科学技術に関する能力をどのように確保するのか、各主体が能力確保に投資するインセンティブ構造が確保されているのかというのも、重要な局面となる。
本演習では、まず、このような科学技術と政治・行政における基本的論点について、文献講読に基づき、議論を行う。具体的には、科学技術自体の性格と科学技術政策の基本的ダイナミズムについて検討した後、各応用分野との相互作用が重要になる技術の多面的評価・管理やトランスフォーメーショナルなミッション志向型の科学技術イノベーション政策、トランジション、国際レベルにおける健康・環境リスク規制(安全保障に関するリスクも含む)に関するガバナンスについての議論(気候変動と生物多様性保全への同時対応を志向するnature positive論、環境対応と健康対応を一体化してとらえるone health論等)を検討する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-304-062
GLP-LP6306S1
科学技術と政治行政
城山 英明
S1 S2
月曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
前半においては、科学技術自体の性格と科学技術政策の基本的ダイナミズム、各応用分野との相互作用が重要になる技術の多面的評価・管理、トランスフォーメーショナルなミッション志向型の科学技術イノベーション政策、トランジション、国際レベルにおける健康・環境リスク規制(安全保障に関するリスクも含む)に関するガバナンス(気候変動と生物多様性保全への同時対応を志向するnature positive論、環境対応と健康対応を一体化してとらえるone health論等)に関する文献購読、議論をベースに授業を進める。参加者は英文論文・資料に関して事前にコメントを作成して提出することが求められる。 その上で、後半においては、バイオテクノロジー・バイオエコノミー、AI、エネルギーグローバルヘルス、AI等の課題について、専門家や実務家のレクチャーを踏まえ、具体的に議論する。最終的に、参加者は自らが関心のあるテーマに関してレポートをまとめる。
授業の方法
前半においては、参加者は英文論文・資料に関して事前にコメントを作成して提出することが求められる。その上で、議論をベースに授業を進める。後半においては、各課題について、専門家や実務家のレクチャーを踏まえ、議論を行う。最終的に、参加者は自らが関心のあるテーマに関してレポートをまとめることが求められる。
成績評価方法
平常点(出席、議論への貢献等)及びレポートの評価による。
教科書
なし。
参考書
城山英明(2018)『科学技術と政治』ミネルヴァ書房。
履修上の注意
前半においては、参加者は英文論文・資料に関して事前にコメントを作成して提出することが求められる。最終的に、参加者は自らが関心のあるテーマに関してレポートをまとめることが求められる。