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最終更新日:2025年4月21日

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国際契約交渉

国際契約交渉
 本授業では、国際契約交渉と国際契約作成の実務を関連理論と共に扱う。国際取引上の重要問題、日米間での契約法理と文化の違いの影響、国際契約での基本条件、基本的な交渉スキル、契約書作成の基本技法等を取り上げる。
 本授業は、主に日米学生間での国際契約交渉と契約書作成のシミュレーションである。本授業と同じ時間帯で、シアトルのワシントン大学ロースクールでも同様の授業が行われる。本授業の参加者と米国側授業の参加者はそれぞれチーム(3-5人程度)に分けられ、共通の交渉素材を与えられる。双方向のビデオ会議施設や電子メールを使って、チームごとに米国側チームを相手方としてリアルタイムで交渉をし、契約書を完成する。
 法律相談の技法、交渉スキル、契約書作成能力に加えて、会社法、国際争訟法、契約法等の応用能力の習得をねらいとする。

【留意点】①原則として、授業は日本語または平易な英語で行われるが、米国側学生とのやりとりは英語で行われる。②下記のスケジュールにあるように、ビデオ会議施設によるリアルタイムの交渉セッションを合計6回予定している。火曜日の9:30~12:30の間に、各チームが順番に各50分の交渉をし、その前後計10分程度、担当教員と打ち合わせをする予定である。1限必修のある参加者については、2限10:30~または11:30~の時間帯で交渉するチームに割り振る。③ワシントン大学のスケジュールにあわせて、交渉・契約書の完成は12月上旬までに終え、次に交渉内容、交渉方法及び完成した契約書について分析と評価を行う。④最後に日米参加学生全員による合同ビデオ会議を行う予定である。この合同ビデオ会議は火曜日の9:30~12:20に行うが、1限必修のある参加者は終了後、10:30からの参加でよい。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-303-24
GLP-LP6216L1
国際契約交渉
平野 温郎
A1 A2
火曜2限
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講義使用言語
日本語、英語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
*おおよそ以下の通りであるが、今後米国側と打ち合わせの上、若干の変更がありえる。 第1回 自己紹介、交渉シミュレーションの実施/分析;交渉術講義と質疑応答 第2回 チーム編成;クライアントとの面接技法;交渉資料の配布 (第2回と第3回の間に:クライアント役とのインタビュー) 第3・4回 クロスボーダーM&A(予定)契約書を題材に、基本問題の検討 (第4回までに、ワシントン大側のチームが契約書の最初の案を東大側のチームに送付。) 第5回~第10回 交渉セッションと教員との打ち合わせ (この期間、各チームがワシントン大側のチームとビデオ会議施設によるリアルタイムの交渉を行う予定である。火曜日の9:30~12:30の間、各チームがそれぞれ50分の交渉セッションを行うことになっている。その前後に、各班が教員と面談やメールによる打ち合わせを適宜行う。第10回終了時までに、契約書最終版の作成を目指す。) 第11回および第12回 日本側だけで、交渉と作成された契約条項について分析と評価。 第13回 "All Hands" Videoconference”(日米双方の全員による合同ビデオ会議。9:30~12:20):交渉と契約書での重要な交渉事項や難航した問題点の分析と全員による評価、日米交渉スタイル・異文化間コミュニケーションその他、交渉経験全般について全員による意見交換などを予定。
授業の方法
その他(双方向的な授業に加えて、シミュレーションを用いる交渉のセッション、教員との打ち合わせ等)
成績評価方法
・筆記試験は行わない。 ・平常点を考慮する(チームワーク・チームへの貢献、ロールプレイ、交渉力、コミュニケーション力、契約書案と交信文作成力等でのパフォーマンスを総合的に評価して行う)。 ・2通のレポート作成を課し(それぞれ2−5枚で、クライアントインタビューに関する報告書=チーム毎、および個々の参加者による全体の経験または日本法の関連トピックに関する報告書のいずれか)、これらも評価に加える。
教科書
随時指示する。
参考書
随時指示する。
履修上の注意
上記の「授業の目標・概要」にあるように、原則として授業は日本語または平易な英語で行われるが、米国側学生とのやりとりは英語で行われるので、英語によるコミュニケーションが可能であることが必須である(但し、流暢である必要はない)。また、上記の通り、予め綿密に定められたスケジュールに沿って進むこと、参加者は少なくとも1回はメインネゴシエーターとしての役割を果たすことになるので、参加者それぞれに、準備や交渉を楽しむ気持ちと、自律的且つ積極的に授業やチームに貢献する姿勢が求められ、かつその様な参加者により高い評価が与えられる。
その他
毎年開講