大学院
HOME 大学院 法哲学の基本問題(7)
学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。
最終更新日:2026年10月16日

授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。
UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。

法哲学の基本問題(7)

法哲学の基本問題(7)――尊厳と正義
 この授業では、尊厳の価値を基礎に置く正義論を検討します。
 「人間の尊厳」は、世界人権宣言を初めてとして各種人権文書に記されており、現代社会における最も基本的な価値の一つだと考えられています。
 しかし、尊厳の概念は多義的で捉えどころがありません。また、尊厳の根拠についても意見が激しく対立しています。尊厳の主体は人間なのか、それとも個人なのか。なぜ人間に尊厳があるのか。尊厳の根拠は自律性にあるのか。自律的でない人間、例えば幼児に尊厳はないのか。人間以外の動物に尊厳はないのか。このように、尊厳は極めて論争的な概念であり、共有された見解が得られているとはいえません。
 さらに、尊厳という価値が、いかなる正義に適う制度の構想に結び付くのかもはっきりしません。そのため近年では、尊厳を根拠としない人権論も有力に主張されています。
 こうした「尊厳懐疑論」に抗い、尊厳アプローチを提唱するのが、この授業で検討するるテキストです。著者の Pablo Gilabert は、現代の「尊厳主義」をリードする論者です。その最近著であるテキストは、尊厳の理論を提示した上で、それが持つ実践的な含意を検討していす。特に、労働者の搾取・疎外・支配といった資本主義の問題を、尊厳という価値に照らして、批判的に検討していきます。
 この授業では、このテクストの読解・議論を通じて、尊厳とはどのような価値なのか、それがどのような制度的含意を持つのかを考察していきます。
MIMA Search
時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-303-002
GLP-LP6201S1
法哲学の基本問題(7)
瀧川 裕英
S1 S2
月曜5限
マイリストに追加
マイリストから削除
講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
指定のテキストを毎回1章ずつ扱います。
授業の方法
演習形式です。 担当者には、1週間前にレジュメを配布してもらいます。 他の参加者は、事前にテキストとレジュメに目を通しておきます。 当日の議論は<ボトム・アップ討論方式>で行い、全員に参加してもらいます。
成績評価方法
平常点によります。 具体的には、①議論への参加と②担当した報告によって行います。
履修上の注意
授業時間は通常延長します。 対面での参加を履修の条件とします。
その他
【開講年度の予定】次年度も開講