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最終更新日:2026年10月16日
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現代法哲学
権利の現代法哲学
法哲学は、法に適った状態とは何か、その状態に向けて法制度は何をなしうるかを探究する。法哲学が現在精力的に探究する諸問題のうち、この授業では、「現代権利論」を扱う。具体的には、「人はいかなる道徳的権利を持つか」、そして「権利侵害に直面したとき、それを守るためにいかなる抵抗が正当化されるか」という問いを検討する。
この問いを検討するために、Christopher Heath Wellmanの最新著作 Rights and Resistance (OUP, 2025)を主テクストとする。著者は、現代米国の法哲学・政治哲学を牽引する研究者であり、刑罰の権利喪失説(刑罰が正当化されるのは、犯罪によって犯罪者が権利を喪失するからである)や、国家の移民制限論(結社の自由によって国家は移民を排除する権利を持つ)でよく知られている。本書は、正当防衛はなぜ許されるのか、国家が権利を侵害しようとするとき暴力による抵抗は許されるか、国家は移民を排除する権利を持つか、人はいかなる根拠で土地を占有する権利を持つか、土地を追われた人は帰還する権利を持つか、受刑者を軍事利用することは許されるか、といった具体的な問い・ケースを扱うことで、一貫した権利論を提示しようとしている。
本書を素材とした講読と議論を通じて、人はいかなる権利を持つのか(権利の内容)、権利が衝突するときにいかなる調整を行うべきか(権利の衝突)といった問いについて、一貫した指針を構築していくことが(法哲学)、この授業の目的である。
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