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最終更新日:2025年4月21日

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社会保障法政策

社会経済、国民生活の中で、社会保障は、現在及び将来にわたり非常に大きな比重を占め、現代行政における社会保障行政の重要性はますます大きくなっている。
一方、人口減少・少子高齢化、社会経済の構造変化など、社会保障を取り巻く環境・状況は大きく変貌しつつあり、その中で社会保障について、どのような政策を展開し、どのような保障の形を選択していくかは、「国のかたち」にも関わる重要な問題となっている。
こうした状況認識・課題認識に立ち、長年にわたり社会保障各分野の政策の責任者として立案・実施に当たってきた経験を踏まえ、我が国の社会保障の現状と課題、今後の社会保障改革の方向性等について解説し、社会保障に関わる今後の法政策を考える上での基本的枠組みや視点を提供する。その際、社会保障各分野の担当局長など政策担当者等との対話を通じて政策の検討・決定のダイナミズムを共有するとともに、最新の状況を把握し、理解と考察を深める。
具体的には、総論として、人口構造の変化、社会経済の変化、国民生活の変化、国際比較等を明らかにしつつ、我が国の社会保障の現状と課題を概観する。各論として、医療、介護、年金、人口減少対策等を中心に、主要分野について、現状と課題、今後の政策の方向性等を概観する。以上を踏まえて、社会保障政策の今後の方向性に関する論点について掘り下げて分析し、総括として今後の社会保障と我が国社会の在り方について考察する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-302-86
GLP-LP6129L1
社会保障法政策
鈴木 俊彦
A1 A2
金曜5限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
概ね以下のとおり予定する。 1.はじめに - 社会保障法政策の意義(この授業で目指すこと)(9月30日) 2.総論 (9月30日・10月7日) 我が国の社会保障の全体像とこれを取り巻く諸状況、課題の概観 (論点として、人口構造、社会経済状況、地域、社会保障給付費、財政、国際比較等) 3.各論 主要分野の政策・制度の現状と課題 ※ 各分野の現役行政官(本省次官・局長クラス)の参加・解説を通じ、政策検討・決定のダイナミズムを共有する。 (1) 医療 ① 医療提供体制等 (10月14日) 【ゲストスピーカー】 内閣官房新型コロナウイルス等感染症対策推進室長 迫井 正深 ② 医療DX (10月21日) 【ゲストスピーカー】 厚生労働省医政局長 榎本 健太郎 ③ 医療保険 (10月28日) 【ゲストスピーカー】 厚生労働省保険局長 伊原 和人 (2) 介護(介護保険等) (11月4日) 【ゲストスピーカー】 厚生労働省老健局長 大西 証史 (3) 年金(公的年金制度等) (11月11日) 【ゲストスピーカー】 厚生労働省年金局長 橋本 泰宏 (4) 人口減少・少子化対策とこども家庭庁 (11月18日) 【ゲストスピーカー】 内閣官房こども家庭庁設立準備室長 渡辺由美子 (5) 生活保護・生活困窮者自立支援 (11月25日) 【ゲストスピーカー】厚生労働省社会・援護局長 川又 竹男 (6) 全世代型社会保障 (12月2日) 【ゲストスピーカー】厚生労働事務次官 大島 一博 4.総括 (12月9,16,23日) 今後の社会保障改革を考える視点 2.で概観した課題について掘り下げた分析、考察を行う。 (2040年を展望した全世代型社会保障改革、地域共生社会の構築等) 5.まとめ (12月23日)
授業の方法
対面授業(国際学術総合研究棟4階SMBCホール)を基本とする。 なお、やむを得ぬ事情のため対面授業に参加できない者に限りオンラインでの同時配信を併せて行う。 講義形式を主としつつ、双方向的授業の要素も取り入れる。
成績評価方法
レポート(80%)、授業参加状況(20%)
教科書
社会保障の理論と歴史、論点について「平成24年版厚生労働白書(第1部 社会保障を考える)」に、社会保障の直近状況と動向については「令和2年版厚生労働白書(第1部 令和時代の社会保障と働き方を考える)」及び「令和3年版厚生労働白書(第1部 新型コロナウイルス感染症と社会保障)」に、それぞれ概説されており、適宜これらを用いる。 いずれも、以下からダウンロード可能である。 https://www.mhlw.go.jp/***** 合わせて、毎回の講義に用いる資料をあらかじめITC-LMS上に掲載するので、各自ダウンロードの上、使用すること。 その他については、開講後、必要に応じて指定する。
参考書
各回の講義において、テーマに応じ、できる限り幅広く関係資料等を紹介する。
履修上の注意
毎回の講義に用いる資料をあらかじめITC-LMS上に掲載するので、各自ダウンロードの上、使用すること。