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最終更新日:2025年4月21日
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リスク社会と不法行為法の諸課題
リスク社会と不法行為法の諸課題
現代社会には、数多くのリスクが存在する。道路交通、環境、医療、災害などの従来型リスクに加え、原子力、SNS等を含む情報通信、インターネット取引、AI利用に伴うリスクなども社会的に注目を集めている。他方で、古典的な不法行為法では権利侵害・損害の発生を責任要件としているため、リスク自体を根拠に責任を肯定する考え方はとられてこなかった。そこで近時は、リスクが現実化しなければ法的対応をとれないのでは社会全体が大きな社会的損失を被ることになりかねないため、より早期の民事的・行政的な介入を正当化できるようにすべきだとの主張もなされている。本演習では、このような状況のもとで不法行為法(無過失責任や差止請求などを含む)はいかにあるべきか、解釈論・立法論の両面から種々の問題を考察することを目的とする。
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