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最終更新日:2026年10月16日

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国際人権法

国際人権法
今日、人権は国際社会における最も中心的な関心の一つであり、日本でも法曹関係者を初め、多くの立法・行政機関関係者、民間団体が「国際人権」に関与するようになってきている。この授業では、人権の国際的保障の現状とあるべき姿について考察する。そのために、現行諸制度の仕組みと運用について理解を深めるのはもちろんのこと、背景となる歴史と理論、特に国際法理論との連続を重視して討論する。
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
25-301-052
GLP-LP6106L1
国際人権法
寺谷 広司
S1
水曜5限、金曜4限
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
可
開講所属
法学政治学研究科
授業計画
第1回 歴史 人権の国際的保障の前史、及び本格的に国際的な関心となった第2次大戦以降を歴史的に概観する。合わせて、国際政治過程における人権の位置づけを考察する。 第2回 理論(1)――国際平面における国際人権法 国際人権保障は国内人権保障とどのように異なるか。また、国際人権法の法源はどのようなものか、国際法一般との違いはどのようなものかを検討する。 第3回 理論(2)――国内平面における国際人権法;人権と国家体制、文化・文明   国際法と国内法の関係に関わる人権の位置づけに着目する。特に、国際人権条約の私人間効力論を検討する。この他、国家管轄権論との関係についても論ずる。また、人民の自決権、第三世代の人権論について論じ、近時の国際民主主義論との関係についても考察する。また、人権が近代欧州起源であることを人権の普遍性との関係でどのように考えるか、具体的問題を通じて検討する。 第4回 主体別考察(1)――国籍、難民、無国籍者等の人権   日本における国籍取得はどのような特徴をもつか。また、難民政策はどのようであったか。近時の入管法の改正はどのようなものか。これらを世界的動向とともに、考察する。 第5回 主体別考察(2)――外国人の人権、少数者の人権   外国人の人権はどのような理論的根拠のもとに可能か。また、在日朝鮮人・韓国人やアイヌなど、日本における外国人、少数者をめぐる諸問題を考える。 第6回 主体別考察(3)――女性、性的少数者、児童、障害者   女子差別撤廃条約、児童の権利条約、障害者権利条約等の国際条約やそれを受けて成立した国内諸法を概観し、合わせて関連する重要判例について論ずる。 第7回 権利別考察(1)――自由権的諸権利(1)   生命権、拷問禁止、奴隷禁止、刑事手続きに関わる諸権利などについて検討する。 第8回 権利別考察(2)――自由権的諸権利(2) プライバシー、思想・良心の自由、表現の自由などについて検討する。 第9回 権利別考察(3)――社会権的諸権利   1980年代以降に隆盛した人権不可分論の理論的意義・問題点を探る。このほかに、ILOの役割や国際経済法との関係などについても検討する。 第10回 事態別考察――戦後責任・補償論、国際人道法   戦争や緊急事態における国際人権法の適用の問題、国際人権法と国際人道法の関係等の諸問題を論ずる。また、特にテロリストの捕虜待遇の問題に触れる。加えて、日本が抱える多くの戦後責任・補償問題について考察する。 第11回 実現過程(1)――国連における人権保護及び国際人権諸条約 国連体制における人権保護のシステムを概観する。国際人権諸条約が備える国家通報制度、国家報告制度、個人通報制度の有用性、諸問題を検討する。 第12回 実現過程(2)――刑事的統制  人権保護体制のうち、刑事的側面に着目して論ずる。人権条約における刑事的統制だけでなく、刑事国際法一般を対象とする。これとの関係で、ICCも問題とする。 第13回 実現過程(3)――一般的システム 国連の諸機関(例えば安全保障理事会、国際司法裁判所)や個別国家による外交交渉(ODAを含む)など、国際規範を実現する諸手段一般がもつ人権規範実現にとっての意義を考察する。併せて、企業やNGOが人権の保護・促進に果たしている・果たしうる役割についても論ずる。
授業の方法
双方向的授業を中心に行う。 (特に、第4回以降は参加学生による発表が中心となる。参加者による報告は授業の主要部分の一つであり、下記の平常点として考慮する。詳細は、初講時に説明する。)
成績評価方法
筆記試験を行う。 (なお、5月に2回の休講を予定しており、S1タームの終了時は1週間ほどずれる。試験は 最後の授業日から約1週間後の授業時間と同じ時限に実施する。6月初・中旬になる。水曜日5限に若干延長して実施する見込みが高い。なお、初講時には予定は確定している見込みで、そのときに説明する。) 筆記試験95%、平常点5%とする。レポートを課さない。 成績を優、良、可、不可で評価する。 いずれも、詳細は、初講時に説明する。
履修上の注意
確認すると、この授業は、週2回、S1タームに13回行われる。ただし、今のところ、1週間前後(2回分程度)の休講がある予定で、補講は通常の時間帯に行う予定である。これに伴い、S1タームの終了時は通常よりも1週間程度遅らせる見込みである。 また、「対面・オンライン併用型A」に分類されるが、特別な事情のある場合を除いて、基本的には、対面式でのみ授業を行う。 いずれも、初講時に説明する。