ケアの倫理と社会構想

講義は以下の5部に分けて行なう 一日目　1. フェミニズム理論とケアの倫理の背景 二日目　2. ギリガン『もうひとつの声』を読む 三日目　3. ケアの倫理の特徴と、社会構想へ 四日目（前半）　4. ケアの倫理の新たな展開ーーセクシュアリティから国際社会まで 四日目（後半）　5. 学生報告

1. 4. については、主に講義形式 2,3 については、テキスト読解を中心にしたディスカッション 5. については、講義を踏まえた、学生自身の関心にひきつけた報告

主にレポートによる評価

キャロル・ギリガン1986 『もうひとつの声』岩男訳（川島書店）。[Gilligan, Carol 1993 In a Difference Voice: Psychological Theory and Women’s Development with a New Preface (Cambridge, MA: Harvard University Press)]. エヴァ・キテイ 2010 『愛の労働、あるいは依存とケアの正義論』（白澤社）。[Kittay, Eva 1999 Love’s Labor: Essays on Women, Equality and Dependency (NY: Routledge)] 岡野八代 2012『フェミニズムの政治学－－ケアの倫理をグローバル社会へ』（みすず書房）。

Gilligan, Carol 2011 Joining the Resistance (Cambridge, MA: Polity Press)。 Robinson, Fiona 2011 The Ethics of Care: A Feminist Approach to Human Security (Philadelphia: Temple University Press). Tronto,Joan C. 2013 Caring Democracy: Markets, Equality, and Justice (NY: New York University Press). 浅井幸子（ほか）2016『教師の声を聴く－－教職のジェンダー研究からフェミニズム教育学へ』（学文社）。 岡野八代　2015 『戦争に抗するーーケアの倫理と平和の構想』（岩波書店）。 ----- 2017 「フェミニズム理論と安全保障――24条「改正」論議を中心に」『ジェンダー法研究』第4号（2017年12月）：15-38頁。

二日目・三日目のディスカッションのために、教科書については事前に読んでいることが好ましい。

二日目・三日目については、なんらかの形で、報告の担当も決めておきたい。