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最終更新日:2024年10月18日

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実践知と叡智:熟達化と生涯発達からの検討

実践知と叡智:熟達化と生涯発達からの検討/ Practical Knowledge and Wisdom:Perspective from Expertise and Lifelong Development
 [概要]
 実践知と叡智の特質と認知過程を支える批判的思考と省察,自伝的記憶,学習過程としての熟達化や経験学習,アンラーニング,そして生涯発達について概説します.さらに,それらをとらえる認知心理学,認知科学と教育学などの関連領域の主要な理論とモデルに関して,研究方法とデータに基づいて検討します.
 あわせて,学校や職場における具体例について,ICTや大規模データ,生成AIの利活用の諸問題も含めて検討します.
 [目標]
 受講生が,実践知と叡智に関する理論,方法論を理解して,自分の研究テーマと関連づけて検討し,研究の展開に結びつけることを目指します.
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時間割/共通科目コード
コース名
教員
学期
時限
23-302-09
GED-AS6210L1
実践知と叡智:熟達化と生涯発達からの検討
楠見 孝
S2
集中
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講義使用言語
日本語
単位
2
実務経験のある教員による授業科目
NO
他学部履修
開講所属
教育学研究科
授業計画
1. 仕事の熟達化と熟達者,経験学習 2. 実践知を支えるスキル(教員,看護師,会社員の事例) 3. 叡智と生涯発達,実践知の共有と継承 4. 職場におけるラーニングとアンラーニング  (ICT,プログラミング教育と教育データ,生成AIの利活用の事例) 5. 実践知を支える批判的思考と省察,自伝的記憶 6. 受講者の発表(自身の研究あるいは授業に関するテーマ,参考書①,⑩などに所収された論文紹介) 7. 全体討論とまとめ
授業の方法
講義と演習を組み合わせて行う.
成績評価方法
授業への参加状況と発表などに基づいて,総合的に評価を行う.
教科書
なし
参考書
末尾の[ ]は授業計画の番号を示す。基本文献は③と⑥ ①Ericsson, K. A., Hoffman, R. R., & Kozbelt, A. (Eds.). (2018). The Cambridge handbook of expertise and expert performance. Cambridge University Press. [1,2,3]  ②Ericsson, A., & Pool, R.,(土方奈美訳)(2016). 超一流になるのは才能か努力か? 文藝春秋[1] ③金井壽宏 ・楠見 孝編(2012). 実践知:エキスパートの知性 有斐閣 [1,2,3,5]  ④楠見 孝. (2014a). ホワイトカラーの熟達化を支える実践知の獲得  組織科学 48(2), 6-15. http://hdl.handle.net/***** [1,2,3] ⑤楠見 孝 (2014b). 「批判的思考力」と大学教育 IDE現代の高等教育, 560, 23-27. http://hdl.handle.net/***** [5] ⑥楠見 孝 (2019). 熟達化としての叡智:叡智知識尺度の開発と適用 心理学評論 61(3), 251-271 http://hdl.handle.net/***** [3] ⑦楠見 孝 (2020). 熟達したホワイトカラーの実践的スキルとその継承に関する課題 日本労働雑誌,62(11),85-98. https://www.jil.go.jp/***** [1,2,3,4] ⑧松尾 睦 (2011). 職場が生きる 人が育つ「経験学習」入門 ダイヤモンド社 [1,2] ⑨松尾 睦 (2021). 仕事のアンラーニング:働き方を学びほぐす 同文館出版 [4] ⑩Sternberg,R.J.(Ed.)(2019). The Cambridge handbook of wisdom. Cambridge University Press [3] ⑪鈴木 忠 (2008).生涯発達のダイナミックス:知の多様性 生き方の可塑性 東京大学出版会 [1,3]
履修上の注意
・受講者の関心や人数によって,授業計画は調整する. ・予習:上記の参考書を読んで,問いをたてる. ・復習:自らの問いが,授業によって解決できたかを確認し,さらなる問いをたてる 自分の研究に関連するテーマや関心を持ったテーマについては,自ら資料を収集し,探究を深め,最終回での発表の準備を進める.