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最終更新日:2025年4月21日
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包摂と排除の教育学:比較教育福祉社会史の視点から
本講義では、子どもが学校から最大限の利益を得られることを目的とする社会事業・社会政策としての教育支援、特にそのルーツと目されるアメリカ合衆国のビジティング・ティーチャー(訪問教師)の存在に注目する。米国は世界の福祉国家の中では特異な発展を遂げた国である一方、その教育制度は開放的・単線型のものとして日本の学校制度にも影響を及ぼしている。講義では、革新主義という時代背景にも注意を払いながら、教育と福祉の交差点に誕生したビジティング・ティーチャー(現在はスクールソーシャルワーカーと名を変え世界中で活躍中)の現代的意義を考えていく。そして後半では、日本版ビジティング・ティーチャーともいうべき性格をもつ福祉教員制度の成立過程を詳しく取り上げる。
教育福祉の重要な一角をなす教育支援の意義、可能性、限界を、米国のビジティング・ティーチャーおよび日本の福祉教員制度の成立史を手がかりに理解し、教育福祉の理解に不可欠の知識・教養を獲得すること。教育支援の理解に不可欠な、背景となる社会科学的素養を獲得すること。
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